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2017年11月14日

パリ同時テロから2年 消えかけた「あの人」のメッセージ、銃弾の跡

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コンサートホール「ルバタクラン」の壁に残る弾痕とみられる跡=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

コンサートホール「ルバタクラン」の壁に残る弾痕とみられる跡=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

 130人もの命が奪われたパリ同時テロ。日常を取り戻しつつある町並みの中、脇道に入ると壁には今も銃弾の跡が残る。目をこらすと、世界的に有名な「あの人」のメッセージも。事件から2年の現場を歩いた。(朝日新聞映像報道部・竹花徹朗)

多くの人が素通り

 パリ同時テロが11月14日(日本時間)で2年を迎える。2年前、事件発生から一カ月後の現地をカメラマンとして取材した。時間が経ち、あの現場がどう変わったのか知りたくて10月下旬にパリを再訪した。

 90人が犠牲となったコンサート会場「ルバタクラン」。1年ほど前に営業が再開され、日常を取り戻しつつあるようにみえる。

 事件当時はひっきりなしに建物の前に献花する人や祈りを捧げる人の姿があったが、今では花々やメッセージは取り除かれ、多くの人たちは建物の前では立ち止まらず素通りする姿が目立った。

1年ほど前に営業を再開し、日常が戻ったコンサートホール「ルバタクラン」前=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

1年ほど前に営業を再開し、日常が戻ったコンサートホール「ルバタクラン」前=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

コンサートホール「ルバタクラン」=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

コンサートホール「ルバタクラン」=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

コンサートホール「ルバタクラン」の前をジャンプしながら駆け抜ける子供=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

コンサートホール「ルバタクラン」の前をジャンプしながら駆け抜ける子供=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

真新しく塗られた壁の銃痕

 しかし、建物の脇道を歩くと、真新しく塗られた壁には何カ所か銃弾の跡がくっきりと残っていた。真っ白い壁に残るへこみがあの事件の悲惨さを今に伝える。

 あのテロから2年。その間にもフランスでは2016年にフランス南部のリゾート地ニースで花火の見物客へ大型トラックが突っ込み100人近くの犠牲者がでた。世界中でもテロの犠牲者は増えるばかりだ。

コンサートホール「ルバタクラン」の窓にはメッセージが書かれ、花が置かれていた=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

コンサートホール「ルバタクラン」の窓にはメッセージが書かれ、花が置かれていた=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

「ペンと本がテロを打ち負かす武器だ」

 コンサート会場の壁に残る弾痕のすぐ脇の壁に、以前訪れたときには無かったノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんの言葉があった。

 「ペンと本がテロを打ち負かす武器だ」。鉛筆で書かれたのか、目をこらさないと見えないほどうっすらと文字が残っていた。

 誰もが標的になり得る卑劣なテロ。マララさんは中学生の時、女子教育を認めない武装勢力に襲われ頭部に銃弾を受け生死をさまよった。

 パキスタンの少女が命を危険にさらしながらも訴えた強さを少しでも学んでいきたいと感じた。

コンサートホール「ルバタクラン」の壁にはノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんの言葉「ペンと本がテロを打ち負かす武器だ」が書かれていた=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

コンサートホール「ルバタクラン」の壁にはノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんの言葉「ペンと本がテロを打ち負かす武器だ」が書かれていた=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

コンサートホール「ルバタクラン」には犠牲者追悼のための銘板が貼られていた=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

コンサートホール「ルバタクラン」には犠牲者追悼のための銘板が貼られていた=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

事件の傷痕、いまだそこに

 テロが起こったあの金曜日の夜。パリでは、サッカーのフランス代表対ドイツ代表の試合が行われ、コンサート会場ではメタルバンドの音楽が響き、料理店やバーには大勢の客がいた。

 普段の生活を楽しむ人たちが犠牲となったのだ。現場を再訪し、事件の記憶は時間とともに薄れ始めたように感じたが、壁に残る銃弾の跡のように事件の傷痕はいまだそこにあった。

テロ事件発生から1カ月後のコンサートホール「ルバタクラン」。当時、大勢の警察官や追悼に訪れる人たちの姿があった=2015年12月、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

テロ事件発生から1カ月後のコンサートホール「ルバタクラン」。当時、大勢の警察官や追悼に訪れる人たちの姿があった=2015年12月、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

2年ほど前のレピュブリック広場にはロウソクがともされ、多くの人が祈っていた=2015年12月、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

2年ほど前のレピュブリック広場にはロウソクがともされ、多くの人が祈っていた=2015年12月、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

2年ほど前のレピュブリック広場にはロウソクがともされ、多くの人が祈っていた=2015年12月、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

2年ほど前のレピュブリック広場にはロウソクがともされ、多くの人が祈っていた=2015年12月、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

出典: 朝日新聞

日常的に多くの人が集まるレピュブリック広場=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

日常的に多くの人が集まるレピュブリック広場=10月24日、フランス・パリ、竹花徹朗撮影

パリ同時テロから2年 消えかけた「あの人」のメッセージ、銃弾の跡
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