「イーオのごみ分別案内」を使うには、横浜市資源循環局HP右下の「イーオ」をクリック
出典:横浜市資源循環局
的確すぎる回答
横浜市清掃局にゴミの出し方聞いてみたら的確な答えが来てビックリ! pic.twitter.com/Q9iSe8pPh3
— マーン🍦ダイエッ…… (@MuuMann) 2017年8月14日
ごみの名前を教えてくれたら、捨て方を案内するよ。
本当に‼︎「人間は判断力の欠如によって結婚し、忍耐力の欠如によって離婚し、記憶力の欠如によって再婚する」ってアルマン・サラクルーは言っていたよ。忍耐力を鍛えてみたら、どうかな。
「イーオのごみ分別案内」とは
AI(人工知能)を利用した「チャットボット」と呼ばれる対話できる技術を活用し、LINEのような画面でごみの捨て方を案内してくれます。
会話の相手の「イーオ」は、横浜市が取り組んでいる、分別・リサイクルなどを進める計画「ヨコハマ3R夢(スリム)!」のマスコットです。
「イーオのごみ分別案内」の画面
出典:横浜市資源循環局
ただし、「ペン」と検索すると筆記用具だけではなく、サスペンダーの「ペン」の部分も該当して表示されるなど、一部わかりづらい部分もありました。
またLINEなどに慣れている人には、検索画面より会話形式の画面の方が、気軽に利用してもらえるのではという考えがあったといいます。
横浜市が行政と民間の連携のために設けている窓口「共創フロント」に、NTTドコモから「人工知能を使って何かやりませんか」と提案があり、「ミクショナリー」のデータを使ってごみの分別を案内する「イーオのごみ分別案内」が2017年3月に生まれました。
「イーオのごみ分別案内」で「ペン」と検索した結果
出典:横浜市資源循環局
LINEのような優しい使い勝手で、多様な情報へアクセスできる、それがこのチャットボットが提供できる価値だったといいます。「ごみ分別に関する知識や関心の向上につながる情報発信を強化できるのでは」と考え、提案したそうです。
「ミクショナリー」の画面
出典: 横浜市資源循環局
「旦那」…回答を考えたのは職員
記録では、「旦那」や「嫁」など、「ごみ」ではないはずのものも検索されていたそうです。
そこで今回チャットボット化する際に、「これまで登録してこなかったこのような言葉も、答えることができたら面白いのではないか」というアイデアが出て、実現することになりました。
なんと、あの「旦那」に対する回答は、横浜市資源循環局の職員の方が考えたといいます。
「イーオのごみ分別案内」に「旦那」と入れてみると…
出典:横浜市資源循環局
「旦那」だけじゃない、こんな回答も
例えば、「結婚」と入力するとこんな答えが。
「結婚は多くの苦悩を生むが、独身は何の喜びも生まない。」ってサミュエル・ジョンソンが言ってたよ。今日は寝て、明日もう一度考えてみようか。
「結婚」と入れてみると…
出典:横浜市資源循環局
捨てたいものが、ライター(使い捨てガスライター)なら、捨て方は、燃やすごみだよ。
中身を使い切ってね。故障等で中身が出せないものは 収集事務所 に相談してね。
ライターのガスが残っていたため収集車が燃えてしまったこともあるんだ。中身は使い切ろう!
「ライター」と入れてみると…
出典:横浜市資源循環局
チャットボット、電話のやりとりのように
チャットボットの技術は、 将来的には生産年齢人口が減少する社会に役に立ち、人間に代わって働く役割で普及していくと想定しているといいます。現在の技術特性においては、問い合わせの対応や顧客サポートの領域が、特に適合するのではないかと考えているそうです。
「イーオのごみ分別案内」では、登録されていない品物を入力すると、素材は何か問いかけられます。「利用者との電話のやりとりのように、更に分別を案内できるようになった」と話します。
検索結果が得られなくても、素材を問いかけることで、分別を促すことができる
出典:横浜市資源循環局
これまで粗大ごみの手数料は、問い合わせが多く、電話がつながりづらい場合もあったそうです。「電話がつながらないときも、チャットボットを使って解決できれば」と期待しています。
気軽に使ってみてほしい
記事中では紹介しきれなかった回答もたくさん。他にどんな回答がもらえるか、試してみてはいかがでしょうか。