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甲子園の応援「ゲーム音楽」増えてない? パワプロに、モンストも…
甲子園のもう一つの名物、アルプススタンドで演奏される応援曲。最近、増えているのがゲーム音楽です。定番の「ドラクエ」に加え、「モンスト」「パワプロ」などの新曲が登場。第99回全国高校野球選手権大会でも各校の応援団がノリノリの応援を見せてくれそうです。
昨夏の甲子園優勝校の作新学院は、新曲7曲を加えた約40曲の応援曲をひっさげ、優勝旗とともに甲子園に帰ってきます。
なんと、新曲7曲のうち5曲がゲーム音楽。昨年採り入れ、選手たちにも人気だった「モンスターストライク」に加え、千葉ロッテマリーンズの応援曲として人気の「モンキーターン」と「実況パワフルプロ野球」(パワプロ)の4曲が加わりました。
「パワプロ」は、大阪桐蔭がいち早く今春の選抜で披露。今夏も話題になりそうです。
ゲーム音楽では、以前から「ドラゴンクエスト」の戦闘のテーマや「モンキーターン」が野球応援に使われてきました。
「ドラゴンクエスト」は、プロのオーケストラや吹奏楽団が演奏会で披露することもある「名曲」であり、「モンキーターン」は、昨夏の2回戦、東邦(愛知)が8、9回に7点差を大逆転した際に鳴り響いていた「魔曲」として知られています。
野球応援の世界に、じわじわ進出するゲーム音楽。作新学院吹奏楽部顧問の三橋英之先生は「ゲーム音楽はノリがいいし、多くの人が知っているので、応援に向いているかも」と言います。
多くの学校が演奏し、個性を競う「甲子園の課題曲」に、ゲーム音楽が入る日も遠くないかもしれません。
吹奏楽の「強豪」たちの演奏からも目が離せません。
昨秋の「吹奏楽の甲子園」と呼ばれる全日本吹奏楽コンクール高校の部出場校からは、3校が登場。見事5年ぶりの金賞を獲得した大阪桐蔭は、野球部も4年ぶりの夏の甲子園になります。
東海大菅生(西東京)と高岡商(富山)は、なんと初戦で対戦。第7日に「黄金のカード」が実現します。
一方、野球と吹奏楽、両方の強豪校ならではの悩みも。
すでに富山県代表に決まっている高岡商の吹奏楽部は、甲子園の初戦が吹奏楽の全国大会の切符を賭けた北陸吹奏楽コンクール当日のはずでした。
実は、県大会決勝も、コンクールと同日。野球部の応援はOBOGの活躍で乗り切ったそう。またか……!と思いきや、台風の影響で大会日程が1日順延に。コンクールメンバーも加わって、看板曲「ホース」をパワフルに響かせてくれそうです。
対戦相手の東海大菅生のチャンステーマ「菅生ミックス」(かっぽれ佞武多)との「競演」に注目です。
全国大会常連校の厚い壁に阻まれ、惜しくも全日本吹奏楽コンクール目前で涙をのんだ支部大会金賞校も登場します。
作新学院、天理、おかやま山陽、花咲徳栄、東筑……。全国大会出場校にも負けるとも劣らない応援演奏にご期待下さい。
今年もツイッターの「吹奏楽コンクール」アカウント(@AsahiBrass)が、応援演奏の様子を「中継」します。「#熱奏甲子園」で検索して下さい。BS朝日の2時間番組「ザ・ドキュメンタリー」では、今年もアルプススタンドの熱い夏がとり上げられる予定です。
今年もやります「#熱奏甲子園」! 甲子園アルプス席で熱い応援を繰り広げる吹奏楽部を応援します。大会期間中は、いつもの吹奏楽コンクール情報もご紹介しますが、野球関連ツイートが大幅に増えます。うるさいなあ、という方は、しばらくリフォローしていただければ幸いです。よろしくお願いします。
— ♪吹奏楽コンクール♪ (@AsahiBrass) 2017年8月4日
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