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感動

心に刺さる、高校野球の名言 「野球の神様、いましたよ。最高の…」

「野球の神様、いましたよ。こんな最高の試合ができたんですから」(練馬の田中塁主将)
「野球の神様、いましたよ。こんな最高の試合ができたんですから」(練馬の田中塁主将)

目次

 参加する約4千校の中から最後まで試合ができるのは2校だけ。高校野球を見る人の心を揺さぶるのは、勝者の笑顔より、敗者の涙なのかもしれません。初戦敗退の監督は「人生で勝ち続けることはない。折れない心なんてない」と語りかけました。延長戦で負けた主将は笑顔で「野球の神様、いましたよ」。グラウンドに残してくれた「心に刺さる名言」を集めました。

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私が泣いていたら悲しいチームになっちゃう。笑顔の似合う楽しいチームなんです

出典:朝日新聞公式インスタグラム(@asahi_shimbun)
「日本一笑顔でいる女子マネになる」。そんな目標を持った延岡星雲(宮崎大会)のマネジャー、中村莉子さん(3年)の夏が終わった。コールド負けに涙がこぼれたが、相手校を前に整列するとニコッと笑った。

「私が泣いていたら悲しいチームになっちゃう。笑顔の似合う楽しいチームなんです」
朝日新聞宮崎版
延岡星雲の中村莉子マネジャー
延岡星雲の中村莉子マネジャー 出典: 朝日新聞宮崎版

中学1年からバッテリー。これから別々の大学になる。今度は敵同士で野球をやろう

出典:朝日新聞公式インスタグラム(@asahi_shimbun)
専大玉名(熊本大会)の牛島樹投手、桑原渉捕手は、小学校は違うが幼稚園、中学、高校が同じで中学1年からバッテリーを組んでいる。投手と捕手が入れ替わることもあった。

専大玉名への進学を先に決めた桑原捕手の後を追う形で牛島投手も同校への進学を決め、高校でもバッテリーを組んだ。

「中学1年からバッテリー。これから別々の大学になる。今度は敵同士で野球をやろう」
朝日新聞熊本版

野球の神様、いましたよ。こんな最高の試合ができたんですから

出典:朝日新聞公式インスタグラム(@asahi_shimbun)
延長十一回裏。最後の中飛を目の前で見ていた練馬(西東京大会)の田中塁主将。転がる白球を見て、頭は真っ白になった。悔しかった。「でも、これが野球だ」。田中主将はずっと笑顔だった。

「野球の神様、いましたよ。こんな最高の試合ができたんですから」。泣きじゃくるチームメイトのもとへ駆けていった。
朝日新聞東京版

これからの人生で勝ち続けることはない。折れない心なんてない

出典:朝日新聞公式インスタグラム(@asahi_shimbun)
初戦で負けた選手を前に、須知(京都大会)の長谷川靖監督は語りかけた。

「短い大会が終わったね。どうやったかな。負けてしまったけど、これからの人生で勝ち続けることはない。折れない心なんてない。みんなには立ち直る力をつけてほしい。『1回戦負けやんか』と言われたって、この部で野球をできたこと、たくさんの人に応援してもらったことの値打ちは絶対にある。胸を張って学校へ帰ろう」
朝日新聞京都版

今日しか言わんぞ、ようやった

出典:朝日新聞公式インスタグラム(@asahi_shimbun)
試合に負けた後、泉尾(大阪大会)の土佐祐介監督は言った。

「お前らには死ぬほど怒ってきたけど、『勝つ』という経験をして欲しかった。2回戦も逆転勝ちしてな。やったらできんねん。お前らのおかげで5年ぶりの1勝を経験させてもらった。1、2年生、来年は校名が変わってしまうけど、先輩たちの思いを引き継いでいこう。今日しか言わんぞ。ようやった」
朝日新聞大阪版

 この夏、朝日新聞のインスタグラムでは高校野球にかかわる人たちの言葉「言球(ことだま)」をご紹介しています。ハッシュタグ(#言球)でこれまでの投稿を見ることができます。本大会開幕後も引き続き投稿していきます。

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