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ゴッホの失恋話が痛すぎた…笑い飛ばされ拒否、「絶対ダメ」実家逃走
日本での人気が高い画家の一人であるゴッホ。7月29日はゴッホの命日です。生前、売りに出した絵は1枚しかなかったというゴッホが絵の道に進んだきっかけは失恋でした。2度の手痛い経験は「空虚、無限の空虚」というほどショックなものでした。
1853年、オランダでゴッホは生まれ、美術商の職につきます。20歳で美術商グーピル商会ロンドン支店員になったゴッホ。その頃は、、希望にあふれた新生活だっと言われています。
そんな時、最初の挫折を味わいます。失恋です。下宿先の19歳の娘、ウージェニー・ロワイエに恋をしますが、拒まれます。
当時、別の下宿人と婚約していたのを破棄させそうとしたゴッホでしたが、ウージェニーは「ゴッホの申し出を聞いて、笑いとばした」と伝えられており、相当、つらい経験だったようです。
失恋が原因で仕事に身が入らなくなり、ついに解雇、クビになってしまいます。この失恋が、画商をめざす堅実な人生から滑り落ちていくきっかけになってしまいました。
美術商をやめた後は、伝道師に身を転じますが、長くは続きませんでした。貧しい人には自分の服もすべて与えてしまうという極端な性格のせいだったと言われています。
そして、追い打ちをかけるように2度目の失恋をします。相手は年上の従姉ケー・フォス。1年前に夫をなくしたばかりで小さな息子をもつケーは、無職のいとこの申し出に戸惑い、「絶対にダメ」と言って実家に逃げ帰ってしまいました。
「次第に私の中で愛が消えるのを感じた。空虚、無限の空虚」とうほどのショックを受けたゴッホ。
ゴッホが本格的に絵を始めたのは、二度の失恋を経験し、すべてを失ってからのことでした。
画家としてのゴッホが花開くのは、死の直前の2年半、南仏のアルル、サンレミ、そしてオベールで過ごした時期です。
アルコール度70%のアブサンをあおり、町では子どもに石を投げられ、精神病院に入る日々の中で、傑作は生み出されました。
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