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納豆「1万回」混ぜたら予想外の結果に…記念日が関西発祥だった理由

2015年の納豆クイーンに選ばれた吉田羊さん 
2015年の納豆クイーンに選ばれた吉田羊さん 

目次

 7月10日は「納豆の日」です。上戸彩さん、真鍋かをりさん、吉田羊さん…毎年、選ばれる「納豆クイーン」には豪華なタレントが並びます。今年は岡田結実さんが選ばれました。実はこの「納豆の日」、納豆嫌いで知られる関西が発祥でした。「1万回」かき混ぜる驚きの実験結果など、納豆にまつわる「謎」をたどってみました。

【画像】納豆フィルムの正しい外し方 スライドorトルネード? その役割は
 

1粒目:「納豆の日」は、意外にも関西発

 納豆クイーンは2002年に始まりました。「納豆好きを公言し、心身共に健康的で美を体現している人を選んでいます」と、主催する全国納豆協同組合連合会。今年は、岡田結実さんが受賞しました。

 一方、語呂に合わせて「納豆の日」が命名されたのは、意外にも関西からでした。

 関東ほど納豆が身近でない関西。昭和50年代に、地域の業界が、消費が特に落ちる夏場にもりたてようと特売イベントや地域への無料配布を通じてPRしたのが、始まりでした。

 関西が発祥だった「納豆の日」は、その後、全国に広がっていきました。

納豆クイーンに選ばれたタレントの真鍋かをりさん=2007年7月4日
納豆クイーンに選ばれたタレントの真鍋かをりさん=2007年7月4日 出典: 朝日新聞
 納豆の魅力をアピールする今年度の「納豆クイーン」に俳優の吉田羊(よう)さんが選ばれたと、全国納豆協同組合連合会(本部・東京)が8日発表した。吉田さんは「小さいころから納豆が大好きで、おやつがわりに食べていました。これで『納豆愛』が伝わり、名実ともに両思いになれました」と喜んだ。ロケにも持参するなど、毎日納豆を欠かさないようにしているエピソードや、納豆と野菜を使った独自の料理のレシピも披露。結婚する相手を問われると「まず納豆好きな人。できれば(納豆が)好きな人と一緒になりたいです」と話していた。
2015年7月9日:納豆クイーンに吉田羊さん 「小さいころから大好き」ロケに持参:朝日新聞紙面から

2粒目:「納豆王国」茨城の焦り

 納豆といえば、茨城・水戸を思い浮かべる人も多いでしょう。

 しかし、ここ最近「納豆王国」では危機感が漂っています。1世帯あたりの納豆購入額で、水戸市は2015年に全国5位(52都市調査:総務省)でした。

 この結果にショックを受けた地元の業界や行政は、日本一奪還へPRイベントなどを積極的に展開しました。

早食い大会で納豆をかきこむ参加者たち=2015年2月28日、水戸市
早食い大会で納豆をかきこむ参加者たち=2015年2月28日、水戸市 出典: 朝日新聞
水戸市も昨年7月、納豆料理を考案したり、納豆工場を見学したりする市民講座を開講するなど、市民に納豆を身近に感じてもらう取り組みを積極的に展開。全4回の講座には延べ86人が参加した。昨年12月には、組合と水戸市が一緒に、JR水戸駅北口で、日本一奪還イベントを実施。納豆の無料配布のほか、正月料理にあわせた納豆の活用方法などを紹介するチラシを配った。
2017年2月2日:納豆王国・水戸、再び 昨年の購入額、3年ぶり全国1位 前年5位から奮起:朝日新聞紙面から

 努力のかいあって2016年、水戸市は見事1位に返り咲きました。3年ぶりの快挙に、大喜びした市は号外まで出したそうです。

 ただ、安心はできません。2位の盛岡市との差はわずかです。

■2016年の1世帯あたりの納豆購入額(総務省調査をもとに、水戸市発表)
(1位)水戸市 5565円
(2位)盛岡市 5560円
(3位)福島市 5389円
(4位)前橋市 5382円
(5位)青森市 5294円

水戸市が発行した号外
水戸市が発行した号外

3粒目:発祥の地は秋田?

 秋田県横手市のホームページには、おすすめの観光めぐりとして、「納豆伝説コース」が紹介されています。なんでも、この地が戦場となった平安後期の後三年合戦と関係があると言います。

 合戦の際、源義家が農民に煮大豆を差し出させたところ、急ぎのために入れ物が間に合わず、俵に詰めて差し出した。これが数日たつと納豆ができて、意外とおいしかったというのです。市内には、地元の納豆メーカーが寄贈した「納豆発祥の碑」まであります。

 ただ、中国や東南アジアが起源だとする説もあり、真相は、はっきりとわかっていません。

4粒目:混ぜれば混ぜるほどおいしいのか 驚きの実験

 納豆は、混ぜれば混ぜるほどおいしくなるのでしょうか。

そんな消費者の疑問に応えようと、食品メーカーの「ミツカン」が、かつて驚きの実験をしたことがあります。

 混ぜて混ぜて混ぜて…その数なんと1万回。

 最初は、社員2、3人が交代でかき混ぜていましたが、想像以上に腕が疲れてきて大ピンチ。急きょ、他部署の社員にも協力を頼みました。結局、数十人の手をかけて、半日がかりの大仕事になりました。うまみ成分であるアミノ酸の量にはほとんど変化はなかったといいます。

 実験を担当した猪飼千雅さんは、「かき混ぜすぎるとペースト状になって、見た目はもはや納豆でなくオススメできません。回数はお好みで」。粘りすぎてもダメなようです。

ミツカンの「パキッ!とたれ」=2013年2月
ミツカンの「パキッ!とたれ」=2013年2月 出典: 朝日新聞
【関連リンク】ミツカンが紹介している納豆を使った糖質コントロールメニュー

5粒目:脳卒中の死亡リスクが3割減

 健康に良いとされる納豆ですが、最近の調査では脳卒中のリスク軽減効果もあることが分かってきました。

 ふだん納豆をよく食べる人とそうでない人を比べると、食べる人は脳卒中で亡くなるリスクが約3割低くなることを、岐阜大の調査チームがつきとめました。

 どうやら、納豆に含まれる、血管が詰まるのを防ぐ作用がある酵素などが関係している可能性があるようです。

茨城県の非公認ゆるキャラで納豆の妖精「ねば~る君」が知事を訪問=2015年6月19日
茨城県の非公認ゆるキャラで納豆の妖精「ねば~る君」が知事を訪問=2015年6月19日 出典: 朝日新聞
岐阜県高山市に住む男女約2万9千人について、1992年に健康状態や食習慣などを尋ね、16年後の生死や死因を確認。納豆をふだん食べる量に応じて四つのグループに分け、死亡リスクとの関係を調べた。調査期間中に、677人が脳卒中で亡くなっていた。年齢のほか、喫煙状況や運動習慣などが影響しないように考慮して計算すると、納豆を最も多く食べていたグループ(1日あたり7グラムほど)の脳卒中による死亡リスクは、納豆をほとんど食べないグループより32%低かった。心筋梗塞(こうそく)などで亡くなるリスクも下がる傾向がみられた。最も多く食べたグループの摂取量は、35グラム入りパックなら週1~2回食べるペース。納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」という酵素には血栓を防ぐ作用があることで知られる。ただ、豆腐やみそなど納豆以外の大豆食品からとったたんぱく質でみても、多くとると心筋梗塞による死亡リスクが下がる傾向があった。
2017年2月19日:脳卒中死亡リスク、納豆で3割減 血管詰まりを防ぐ酵素影響か:朝日新聞紙面から

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