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着地の瞬間、ペンギンに変身! 可愛すぎる「爆弾アート」作者に聞く
ツイッター上で話題になっている「ペンギン爆弾」を知っていますか?
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ツイッター上で話題になっている「ペンギン爆弾」を知っていますか?
【ネットの話題、ファクトチェック】
ツイッター上で話題になっている「ペンギン爆弾」を知っていますか? ちょっと物騒な名前ですが、板状のペーパークラフトを放り投げると、着地したとたんに立体的なペンギンに変身する作品です。どんな仕組みで、なぜ作ろうと思ったのか? 「可愛すぎる」と話題のアートについて、作者に話を聞きました。
今月10日、ツイッターに投稿された3秒の動画。板状のペーパークラフトを放り投げ、着地した瞬間にペンギンに変身する様子が撮影されています。
この投稿に対して、「ありそうでなかった。素晴らしい!」「作りたーい」「ギミックが気になる」といったコメントが寄せられ、リツイートは17万、いいねは30万を超えています。
この「ペンギン爆弾」の作者は、富山市在住のペーパークラフト作家の中村開己さん(49)。
ペンギンだけでなく、指で倒すと一回転するダイオウイカや、おなかを押すと口の中から赤ずきんちゃんが現れるオオカミなど数多くの作品を制作していて、書籍も7冊出版しています。
ペンギン爆弾の仕組みはどうなっているのか? 作者の中村さんに話を聞きました。
――いつごろから制作しているんですか
「初めての作品は27歳ごろですが、本格的に制作をはじめたのは30歳を過ぎてからでした」
――制作のきっかけは
「図書館で偶然、『ペーパークラフトの技法百科』という本を見て、ものすごい衝撃を受けて『自分でも作ってみたい』と思い、制作するようになりました」
――制作する上で心がけている点は
「僕の作品は型紙で販売しているので、お客様に作ってもらうことが前提になります。なので、なるべく簡単に作れるように心がけています。だからといって面白さが損なわれては意味がないので、ギリギリの難易度をいつも考えています」
――「ペンギン爆弾」のネーミングはどのように決まったのでしょうか
「落とした時に『ポン』と膨らむ様子が爆弾のようだったので、ネーミングしました。作品が完成した時、特に悩まず頭に浮かんで来ました」
――接地したとたんに開く仕組みは
「輪ゴムの力を使っています。ペンギン爆弾の底にはストッパーが付いているので、つぶした時にそれが引っかかってつぶれたままになります。テーブルに落とした時、その衝撃でストッパーが外れてペンギンが元に戻ります」
――ツイッターで話題になったことについては
「突然のことだったので、とてもびっくりしました。実は僕はツイッターをやっていません。フェイスブックで教えてくれた人がいて、気がつきました」
――作品の「ここに注目してほしい」という点は
「基本的に仕掛けの面白さを楽しんでもらいたいです。あと、こういうことを言うのは作者として恥ずかしいことだと思うのですが、構造を結構工夫しているので、わかる人にそこらへんを気づいてもらえたら嬉しいです」
◇ ◇ ◇
中村さんの作品の型紙は、ホームページから購入できます。また、まとめて購入する際は、書籍「紙のからくりカミカラで遊ぼ!」「大人のペーパークラフト 幾何学カミカラ」などを購入した方がお得だそうです。
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