連載
#9 みぢかなイスラム
イスラム教に改宗した日本人 理由は?結婚は?「1分で完了」の儀式
2017年5月27日、全世界でラマダンが始まります。イスラムの教えで、年に1回1カ月、日が昇ってから沈むまで一切の食事をしません。まだまだ日本人にはなじみが薄い行事ですが、このイスラム教、しかも全教徒のうち1割程度しかいないシーア派に改宗した日本人がいます。いったいなぜ? ざっくばらんに聞いてみました。
吉田隆さん(仮名)は20代の日本人男性。
首都圏の大学院を卒業したのち、数年前に東京でイスラム教シーア派に改宗したそうです。
見た目はごくフツーの若者。あごひげもなければ、コーラン(イスラム教の聖典)を持ち歩いているわけでもない。ガタイはいいんですが、どちらかと言えばコミケとかにいそうな感じです。
吉田さん(仮名)
神田(聞き手)
吉田さん
神田
吉田さん
神田
神田
吉田さん
神田
吉田さん
ちなみに、スンニ派とシーア派では、開祖ムハンマドの跡継ぎが誰かを巡って考え方に違いがあります。
「世俗的」というのは、宗教のさだめにとらわれず、たとえばいまの日本人のように、現実的な考え方をするという意味です。
吉田さんはごく一般的な日本の家庭に育ち、小学生のころから野球漬けの毎日。
高校では硬式野球部員として試合に出場、3年の夏の地方大会で強豪校に惜敗したのち、一浪して有名大学へ進学。社会学を専攻しました。
神田
吉田さん
神田
吉田さん
吉田さん
神田
神田
吉田さん
吉田さん
吉田さん
神田
神田
吉田さん
吉田さん
神田
吉田さん
神田
吉田さん
(注:イスラム教徒が、イスラム教徒ではない相手と結婚する場合、相手は改宗することが必要です。ただし、改宗は上記のように非常に簡単にできるため、結婚のためにイスラム教に改宗する人は少なくありません)
というわけで、マジメでありながら、どこまでも自然体の吉田さんでした。
今回の記事が匿名で、かつ本人の写真がまったくないのは、吉田さんの希望によります。
イスラム教に改宗した日本人自体が少ないのに、ましてシーア派となるとすぐに身バレしてしまうから、というのがその理由です。
次回は、「ラーメン二郎」が大好き、もちろんチャーシューも大好きという吉田さんが、豚肉はダメというイスラム教の戒律とどう折り合いを付けているか、などについて聞いていきます。
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