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2017年05月11日

「キング・オブ・タトゥー」12年の歴史に幕 逆風で会場確保が困難に

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参代目彫よしさんと総領さんによるボディー・ペインティング

参代目彫よしさんと総領さんによるボディー・ペインティング

 2005年から東京都内で開かれてきた国際タトゥー・コンベンション「キング・オブ・タトゥー」が、4月29・30日の開催を最後に12年の歴史に幕を閉じました。背景には、タトゥーや刺青に対する風当たりが強まり、会場の確保が困難になったことがあるといいます。


会場が突然のキャンセル タトゥー・イベント敬遠か

 キング・オブ・タトゥーは今回の「ファイナル」で10回目。イベント最終日の4月30日、新宿・歌舞伎町のライブハウス「新宿ロフト」には、多くの愛好家が詰めかけました。和彫りやトライバル・タトゥー、ワンポイントから総身彫りまで……。参加者や関係者含め、大半の人が何かしらの刺青を入れているようでした。

キング・オブ・タトゥーに来場した游姫さん

キング・オブ・タトゥーに来場した游姫さん

 暴力団関係者は入場禁止。横浜で半世紀近く彫り師を続けてきた参代目彫よしさんらによるボディー・ペインティングや、部門別のタトゥー・コンテストなど様々な催しが行われ、2日間で計600人ほどが来場したそうです。

参代目彫よしさんと総領さんによるボディー・ペインティング

参代目彫よしさんと総領さんによるボディー・ペインティング

 キング・オブ・タトゥーは当初、2月に別会場で開催する予定でしたが、直前になって会場側が担当者の確認不足や判断ミスなどを理由にキャンセルを通告。チケットの払い戻しや新たな会場探しを余儀なくされました。主催のKATSUTA★さんは「過去のイベントの際には嫌がらせもあった。刺青のイベントで会場のイメージが落ちることを懸念したのではないか」とみています。

医師法裁判も話題に 彫り師たちの受け止めは様々

 タトゥーをめぐっては近年、医師資格なしに刺青を入れたとして、医師法違反容疑で彫り師が摘発される事例が相次ぎました。大阪地裁では、罰金命令を拒否した彫り師が無罪を求めて法廷闘争を繰り広げています。

盛り上がりを見せたタトゥー・コンテスト

盛り上がりを見せたタトゥー・コンテスト

 医師法の問題は、キング・オブ・タトゥーにも影を落としました。タトゥー・コンテストの審査員を務めた彫り師の渋谷彫雅さんは「裁判のこととか色々あって、エネルギーのある彫り師たちが岐路に立たされている。そんなことも頭に入れておいていただければ」とステージから呼びかけました。

タトゥー・コンテストの全身刺青部門。右端は審査にあたる渋谷彫雅さん

タトゥー・コンテストの全身刺青部門。右端は審査にあたる渋谷彫雅さん

 一方、会場でアート・パフォーマンスを披露した参代目彫よしさんは、後日の取材で「裁判に勝っても負けても、彫り師にとっていい結果にはならないのでは。あまり騒がないでほしい」と懸念。キング・オブ・タトゥーの終了については「愛好家にとってあんなにいい場所はないが、裏を返せば嫌いな人にとってはそれだけ嫌な場所だということ。これも世の中の流れだから」と、言葉を選びながら語りました。

アート・パフォーマンスを披露した参代目彫よしさん

アート・パフォーマンスを披露した参代目彫よしさん

今後はライセンスづくりやルール整備に注力

 主催者でNPO法人日本刺青衛生協会の発起人でもあるKATSUTA★さんは「タトゥーはアート。終わってしまうことには悔しさもある」としつつ、「裁判の結果にかかわらず、彫り師のライセンスづくりなど、新しいルール整備が必要になってくる。今後はそちらの活動を頑張っていきたい」と話していました。

最後のキング・オブ・タトゥーを彩った美女たち
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キング・オブ・タトゥーに参加した游姫さん
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