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コラム

「女の子らしさ」という名の呪い…〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く

漫画家・吉谷光平さんが「女の子らしさ」について描きました。

漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん

 「女の子らしさ」って、知らず知らずのうちにかけられている「呪い」なのかも……。ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが描きました。

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漫画「女の子も仮面ライダー」=作・吉谷光平さん
漫画「女の子も仮面ライダー」=作・吉谷光平さん
 少し前、仮面ライダーのベルトが欲しいのに、お母さんから「女の子だから買いません」と言われて泣く女の子の動画が話題になりました。
漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん
 朝日新聞に先日掲載された、「はるかぜちゃん」こと声優の春名風花さんのインタビュー記事では、この動画について触れ、こう語っています。

 「あの子のところに飛んで行って、『女の子も仮面ライダーになっていいんだよ!!』って言いたくて、たまりませんでした」

漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん
 自分のことを「ぼく」と呼んでいる春名さん。

 「小学生のころから今まで、学校や家でも、自然にそう言っています。誤解されることがありますが、男の子になりたいわけではありません」

 「女性が使う一人称は『わたし』だけど、ちょっと堅苦しくて、しっくりこない。名前を一人称に使う人もいるけど、少し幼く感じる。男性は時と場合に応じて『オレ』や『ぼく』、『わたし』も使えてうらやましい。どうして女性には普通の一人称がないんだろう。女の子だって、改まるでも、こびるでもない、人と対等に話せる一人称が欲しいのに……」
漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん
 「仮面ライダーが大好きな女の子も、長い髪の男の子も、自分のことをぼくと呼ぶぼくも、もっと自由に生きていい。子どもには、誰かが決めた男の子らしさや女の子らしさではなく、まだ誰も見たことのない新しい道を、自分らしく進む権利があるのです」と話す春名さん。

 インタビューはこう結ばれています。

 「押しつぶされることも、染まることもなく、ただ、自分の思うことを聞き、話す。みんなの声が積み重なれば、少しずつ社会は前に進んでいける。きっと、何にだってなれるよ!」
漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん
漫画「女の子も仮面ライダー」の一場面=作・吉谷光平さん


 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

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