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永谷園のお茶づけ『名画カード』復活 19年ぶり再登場の理由を聞く
永谷園のお茶づけに封入されていたカードを覚えていますか?
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永谷園のお茶づけに封入されていたカードを覚えていますか?
永谷園のお茶づけに封入されていたカードを覚えていますか? 1997年まで約30年にわたって、日本の浮世絵をはじめとしてルノワールやゴッホの絵画カードも入っていました。今回19年ぶりに「東海道五拾三次」のカードが封入されることになり、ネット上では「懐かしい」「そういえば集めてた」といった声が上がっています。復活の経緯を永谷園に聞きました。
11月出荷分からのお茶づけ主要商品に封入されているのは、「東海道五拾三次」のカードです。全部で55種類あり、そのうちいずれか1枚が入っています。
今回の企画は、1965年から1997年にかけて実施されていた「東西名画選カード」シリーズの一部を復活させたものです。
そもそも、なぜお茶づけに名画のカードが入っていたのか? きっかけは「検印紙」の有効利用でした。
1952年発売の「お茶づけ海苔」は当初、手作業で作られており、商品の検査確認を終えたものに確認印を押した無地の「検印紙」を封入していました。その紙に「日本文化・芸術に興味を持ってもらう一助になれば」という思いで「東海道五拾三次」を印刷したのが始まりだそうです。
その後、「喜多川歌麿」「富嶽三十六景」「ルノワール」「ゴッホ・ゴーギャン」なども加わって全10シリーズに。そして1997年、「キャンペーンとしての役割を果たした」として終了しました。
応募券を集めて送ると、カードのセットが当たるキャンペーンも実施。累計応募数が約500万口にのぼるなど人気企画だったそうで、今回も同様のキャンペーンを開催中です。
なぜ20年近く経った今、復活させたのか? 永谷園の広報担当者はこう説明します。
「お客さまから復活のご要望が寄せられていたこともありますが、和食のユネスコ無形文化遺産登録やクールジャパン、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う日本文化の再評価など、国内外を問わず注目が集まっています。日本文化を身近なところから実感していただく機会になればと思ったんです」
「東海道五拾三次」を選んだ理由については、以前実施していたプレゼントキャンペーンで最も応募が多かったシリーズだったからだそうです。
復活にあたって永谷園では、インターネットを使って20代~40代の男女319名に「東海道五拾三次カード」が封入されていたことを知っているかどうかを質問。その結果、「知っている」と答えたのは、20代が40.2%、30代は45.5%、40代は69.1%だったそうです。
この結果を受けて、若い世代へは牛乳をかけるといった新たな食べ方の提案強化を、上の世代には今回のカード復活を機に再び手にとってもらおうと狙っています。
広報担当者は「10日に発表したばかりですが、ネット上を中心に話題になっているようで、ありがたく拝見しています。過去の東海道五拾三次カードと比べて色合いなどが違うものもあるので、楽しんで下さい」と話しています。
永谷園のお茶づけを食べる際、「お湯をかけるべきか」「お茶をかけるべきか」で迷ったことはありませんか? 広報担当者によると「袋の中に入っている緑色の粉には抹茶が入っていますので、お湯でおいしく召し上がれます。ただし、しっかりお茶の味を楽しみたい方はお茶でどうぞ。お好みに合わせてお選びください」とのことでした。
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