感動
熊本の印刷会社が営業再開 復帰メッセージと再開の経緯が感動呼ぶ
熊本地震発生から1カ月が過ぎました。被害が大きかった熊本県益城町で、営業を再開した印刷会社があります。

熊本地震発生から1カ月が過ぎました。被害が大きかった熊本県益城町で、営業を再開した印刷会社があります。廃業も覚悟したなか、「替えの効かない印刷所なんで絶対復旧してください」「納期はいつでも結構です」「印刷物は必要ないので義援金として受け取って」といった声に励まされての復活です。

地震の影響で建物や機材に被害
5月12日に営業を再開した「プリントオン」。ネット注文による同人誌印刷などを手がける熊本県益城町にある会社です。
地震の影響で、建物や機材、注文を受けて制作した印刷物などに大きな被害が発生。スタッフの多くが益城町に住んでおり、当初は出社できない状況が続いたそうです。

状況をホームページで公開
被災から復旧にいたるまで、店の状況をホームページでその都度、公開してきました。

利用客からの反応
これに対し、利用客やネットユーザーからは、多くの反響が寄せられました。
「再開本当に心待ちにしておりました」
「今後も是非利用させて頂きます」
「余震等続いてらっしゃるようですが地震に負けず頑張ってください」
「支援というつもりではないのですが、また御社で本やグッズを作成したいと考えております」

感謝の言葉
県外から支援物資を詰め込んで駆けつけてくれた機械修理業者、被災しながらも全力を尽くしてくれたスタッフ、利用客からの応援メッセージなど、再開までには多くの人たちの支えがあったようです。
ホームページでは、これらの経緯と感謝の言葉が述べられています。
この度、弊社は震度7を2回記録した熊本地震の震源地にあり、甚大な被害を被りました。
特に2回目の震度7を記録した地震直後の社内は想像を絶する有様で、このまま廃業してしまうのではないかと心が折れそうになりました。
しかし、地震の翌日には遠く県外から支援物資を車に詰めるだけ詰め込んで機械の復旧に向けて駆けつけて頂いた多くの業者様、
余震が続く中、自身も被災しているにもかかわらず復旧に向けて全力を尽くしてくれたスタッフ、
ライバルであるはずの同業者様からの商売を抜きにしたご支援、
そして何よりお客様からの物凄い数の応援メッセージの数々、
「印刷物は必要ないので義援金として受け取っておいてください」
「替えの効かない印刷所なんで絶対復旧してください」
「プリントオン様でしか印刷をお願いする気がないので納期はいつでも結構です」
「プリントオン応援イベントを開催したいと思っているのですが」等々、
このような沢山のお声に私も含めてスタッフ一同どれだけ勇気づけられたことでしょうか。
ビジネスの域を超えた皆様のお声や行動に報いる唯一の方法は なんとしても会社を復旧して営業再開することであると決意し、折れかけた心を再び奮い立たせて頂きました。
そして1カ月近くお時間を頂き、まだ完全に復旧したとは言いがたい状況ではございますが 地震当初の惨状を考えれば、奇跡的なスピードでなんとか営業再開の目処が立ち、5月12日本日より新規受注を開始する運びとなりました。
この場を借りまして今回の地震で多大なるご迷惑をおかけして致しましたお客様各位にお詫びを申し上げますとともに、復旧に向けてご支援、ご声援頂きました弊社にかかわる全ての皆様に深く深くお礼申し上げます。
今後ともプリントオンを何卒よろしくお願い申し上げます。

取材を申し込むと
経緯について詳しく教えてもらおうと取材を申し込んだところ、丁寧に断られました。
「現在、お客さまへの対応に全力を注いでいるところなので、取材は承っておりません。ご了承ください」