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2016年03月31日

廃タイヤがライオンに! 80本使用、瞳に秘めた謎 東洋ゴムに聞く

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使われなくなったタイヤで作られた「THE LION」

使われなくなったタイヤで作られた「THE LION」

出典: 東洋ゴム工業提供

 先週末に開催された車イベントに展示されていた作品が話題になっています。それは車本体ではなく、使われなくなったタイヤで作られたライオンです。今にも動き出しそうな造形で、表情までリアルに再現されています。展示したのは「TOYO TIRES(トーヨータイヤ)」の東洋ゴム工業。どういった経緯で作られたのか、詳しく聞きました。

昨年開催された「TOKYO DESIGN WEEK」の様子

昨年開催された「TOKYO DESIGN WEEK」の様子

出典: 東洋ゴム工業提供

今にも襲いかかりそうな構え


 3月26・27日に東京都内で開催された「D1グランプリシリーズ」の開幕戦。D1グランプリは、ドリフト走行のカッコよさで勝負する競技です。

 その会場に出展したTOYO TIRESのブースに展示されていたのが、古タイヤ約80本を使って作られた「THE LION」。高さ1.4m、全長3.5mで、完成までに3カ月ほどかかったそうです。ステンレスの骨組みの上を、無数の切り刻まれたタイヤが覆っています。今にも襲いかかりそうな低い構えで、大きく口を開けた姿が印象的です。

 この画像がツイッターにアップされると「これはすごい」「筋肉むき出しみたいな感じ好き」「乗ってみたい」などと話題になりました。

3月26・27日に東京都内で開催された「D1グランプリシリーズ」の様子

3月26・27日に東京都内で開催された「D1グランプリシリーズ」の様子

出典: 東洋ゴム工業提供

東洋ゴム工業に聞きました


 この作品、実は今回が初披露というわけではありません。昨年開催された「TOKYO DESIGN WEEK」にも出展されており、作者は韓国のアーティスト・Yong-Ho-Ji氏となっています。なぜタイヤで作品をつくることになったのか? 東洋ゴム工業に話を聞きました

 ――制作のきっかけを教えて下さい

 「『古タイヤを使って』ということが念頭にあったわけではなく、『タイヤを活用した斬新なアイデアはないか』というのがスタートでした。実は2014年に当社製タイヤのトレッドデザイン(タイヤの表面に刻まれた溝)を反物の柄に採用したオリジナル浴衣を制作したんです。タイヤとはまったく関係のないアパレル系のコンテンツを通じて、クルマ好きの方以外にもタイヤに興味を持っていただく機会となり、SNSでもかなり反響がありました。その第2弾となるのが今回の『THE LION』です」

細部までこだわった作り

細部までこだわった作り

出典: 東洋ゴム工業の動画より

韓国在住アーティストに依頼


 ――Yong-Ho-Ji氏に依頼した理由は

 「企画を練る中で、韓国在住のアーティスト・Yong-Ho-Ji氏のタイヤ彫刻を知り、そのアートとしての斬新さとその迫力に感銘を受け、これなら浴衣の時同様、クリエイティブに興味のある方にタイヤのおもしろさを知っていただく機会になると思い、TOYO TIRESのタイヤを使用して、完全オリジナル作品として制作していただきました」

 ――素材はすべてTOYO TIRES製ですか

 「骨子にはステンレススチールを使用し、ゴムの部分については、細かい表現以外はすべて当社製タイヤを使用しています。顔や腰の辺りを見ていただければ、ところどころに『TOYO TIRES』やタイヤブランド『PROXES』といった文字が読み取れると思います。より薄く細い毛などの細かい表現については、当社では製造・販売していないバイクや自転車のタイヤを使い、表現の幅を広げています」

後ろ姿はこんな感じ

後ろ姿はこんな感じ

出典: 東洋ゴム工業提供

そのタイヤに驚きはあるか


 ――作品を通じて訴えたいメッセージは

 「TOYO TIRESの掲げるブランドメッセージは『そのタイヤに、驚きはあるか』です。ユニークな発想力と革新の技術力で人の心を動かす『驚き』の提供をめざし、グローバルにブランディング活動を展開しています。今回の『THE LION』もブランドメッセージ同様、タイヤが今にも動き出しそうな動物(の彫刻)へと生まれ変わった、その斬新さと驚きを感じていただければと思います」

 ――制作する上で大変だった点は

 「Yong-Ho-Ji氏は通常、全長5mを超えるような大きな彫刻を手がけることが多いのですが、今回依頼をしたのはイベントや展示会などで輸送&展示しやすい比較的小さな作品でした。全長3.5mの作品づくりは、普段と感覚が異なり、制作が難しかったと聞いています」

細部にもこだわりが

細部にもこだわりが

出典: 東洋ゴム工業の動画より

普段はどこに?


 ――これまでの展示で寄せられた感想は

 「ご覧になった皆さんは、遠くからこの作品を見て、ライオンだとはすぐにわかるのですが、タイヤでできているということに気がつくのは、目の前にきてから。なので、『おおー!ライオン?かっこいい!』と言いながら近づいてきて、その後に、『え?これタイヤでできてるの?』と感想が変わっていくことが、とてもおもしろいです。また、リアルさを追求しているので、躍動感があって大人に人気な一方、お子さんには『ちょっと怖い』と残念ながら不評で、泣き出した子もいたほどです」

 ――普段はどこかに展示されているのでしょうか

 「実はこのライオン……大きいので保管場所に困っています(笑)。倉庫などに置いておくのももったいないので、普段は当社の展示会などでご協力いただいている株式会社エスアンドカンパニー(大阪・守口市)のショールームで展示されています」

細部にもこだわりが

細部にもこだわりが

出典: 東洋ゴム工業の動画より

実は秘密が


 ――次に公開する時期は

 「直近では、2016年4月16・17日に東京・お台場で開催される、『モータースポーツジャパン』のTOYO TIRESブースに登場します。入場無料のイベントですので、ぜひご来場の上、現物をご覧ください」

 ――注目すべき点は

 「本作品、実は秘密がありまして……ライオンの目の中に、アーティストのサインが入っているんですよ。近づかないと見ることができないので、今回展示したD1グランプリや次回のモータースポーツジャパンのように、間近で見られる屋外イベントは、サインを見つけるチャンスです。ぜひ探してみてくださいね」

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出典:東洋ゴム工業提供
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