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南米に渡った丸ノ内線「赤い電車」、日本に里帰り?メトロが交渉中
東京の地下鉄丸ノ内線を引退後、アルゼンチンの地下鉄で活躍していた「営団500形電車」が再び日本に戻ってくるかもしれません。
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東京の地下鉄丸ノ内線を引退後、アルゼンチンの地下鉄で活躍していた「営団500形電車」が再び日本に戻ってくるかもしれません。
東京の地下鉄丸ノ内線を引退後、アルゼンチンの地下鉄で活躍していた「営団500形電車」が再び日本に戻ってくるかもしれません。東京メトロが車両4両について、買い取る方向でブエノスアイレス地下鉄と交渉していることが1日、同社への取材でわかりました。
「営団500形電車」は、1954年の丸ノ内線開業から3年後にデビュー。300形、400形と同じく真っ赤な車体に銀の波線があしらわれた白帯の電車で、機能もデザインも21世紀にも通用するようにと、当時の最高の技術を投入した車両でした。赤い色は当時の英国製たばこ缶の色から、側面の銀色の波模様はロンドンの遊覧バスのデザインからとったといいます。
ただ、冷房装置はありませんでした。老朽化も目立ったため、1995年に引退。軌道幅と集電システムが同じだった、アルゼンチンのブエノスアイレス市の地下鉄に約130両が売却され、第二の人生を過ごしてきました。
東京メトロによると、アルゼンチンに渡った車両のうち「4両を買い取ることで交渉中」(同社広報担当者)とのこと。もし日本への里帰りが実現した場合の車両の活用方法については「担当者で検討を進める」と詳細は明らかにしていません。
日本の鉄道車両が海外に譲渡・売却される例は多くありますが、再び日本に戻ってくるケースについて、同社担当者は「少なくとも東京メトロでは初めてのこと」と話しています。
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