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お金と仕事

匿名さんからの取材リクエスト

自販機のホット飲料が「+2℃」とCMをやっていますが、そもそもホット飲料の設定温度は何度でしょうか?



缶コーヒー+2度、元々は何度? どれだけ上げるか…ヒントはお風呂

「+2度」をうたった缶コーヒーのキャンペーンが話題を集めています。そもそも、ホットの温度って何度が基本なのでしょうか?聞いてみました。

「+2度」が話題の缶コーヒージョージアのキャンペーン
「+2度」が話題の缶コーヒージョージアのキャンペーン

目次

取材リクエスト内容

最近テレビで自販機のホット飲料が「+2℃」とCMをやっていますが、そもそもホット飲料の設定温度は何度でしょうか?
各社様々な自販機がありますが、温度に違いはあるのでしょうか? 匿名

記者がお答えします!

 自動販売機の缶コーヒー、冬の寒い日にはうれしい存在です。最近は「+2度」をうたったキャンペーンが話題を集めています。2度上げるだけで、香りがまったく、違うそうです。そもそも、ホットの温度って何度が基本なのでしょうか? メーカーに聞いてみました。

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「もう少し温かく」需要あった

 「+2度」キャンペーンはコカ・コーラの缶コーヒー「ジョージア」で展開されています。北海道でのテストマーケティングを経て、2015年10月から全国の自動販売機の温度が「+2度」になっていきました。

 担当者によると、温度を高くしてほしいという需要は前からあったそうです。同社が行ったアンケートでは3分の1の人が「もう少し温かくてもよい」と回答しました。

【動画】山田孝之さんによる「+2度」キャンペーンのCM

ヒントはお風呂

 ヒントにしたのはお風呂でした。40度のお風呂はぬるめですが、42度になると熱めに感じる人が多いことに目をつけ、「もう少し=2度」にしたのです。

 「2度」という温度差は、体温も参考にしました。たしかに平熱36度の人が風邪だと思うラインは38度くらいからで、実際、体調もその辺りから変化する人が多そうです。

「+2度」のヒントはお風呂に
「+2度」のヒントはお風呂に 出典: 朝日新聞

基本温度は「55度」

 では基準となる温度は何度なのか。それは「55度」です。地域などによって多少のばらつきはあるそうですが、ジョージアの場合「55度」をホットの基準温度にしているそうです。

 基準の温度は各メーカーで異なっています。自販機運営会社「アペックス」によると、その幅は「52~58度」だそうです。ちなみに、「アペックス」が提供している紙コップのコーヒーは70度です。

 コカ・コーラの場合、「55度」が「57度」になりました。試作する中で実際に「+2度」を飲んだ結果、「明らかに香り立ちがよく、味わいの広がりを感じた」そうです。

 ネット上では「熱っちぃけど、残業の身にはなんかちょっとほっこり」「プラス2度!ざんしーん!!」「靴下の中に+2度ジョージア入れとこ」「別にいらない気がする…暖冬と言われてるこの冬に…」など、反応が投稿されています。

 ツイッターでは消費電力についての指摘もありますが、同社によると、省エネ機能が進化した自動販売機によって、電力消費は相殺できるそうです。

 各メーカーが競って新商品を投入してくる缶コーヒー業界。自販機の温度を上げるという戦略は、新鮮な驚きをもって受け止められているようです。

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