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アニメ「ゴッドマーズ」最終回、異例の2回放送へ MX神対応の理由

80年代の名作ロボットアニメ「六神合体ゴッドマーズ」。再放送しているMXテレビは、最終回を12月と来年1月の2回放送するという異例の対応を決めました。その決断の理由とは?

MXテレビの「六神合体ゴッドマーズ」番組紹介ページ
MXテレビの「六神合体ゴッドマーズ」番組紹介ページ 出典: MXテレビ

 80年代の名作ロボットアニメ「六神合体ゴッドマーズ」。再放送しているMXテレビは、最終回を12月と来年1月の2回、ダブり承知で放送するという異例の対応を決めました。これまた2年越しという異例のレギュラー放送となったことが、著作権者側に追加放映権料を支払ってまでの決断の理由でした。

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横山光輝原作の人気作品

 「六神合体ゴッドマーズ」は、1981年―82年にかけて日本テレビ系列で放送された、横山光輝原作のロボットアニメ(全64話)。
 主人公・明神タケルが、6体の合体するロボット「ゴッドマーズ」を操り異星人たちと戦うあらすじで、「宇宙戦艦ヤマト」(74年)「機動戦士ガンダム」(79年)といった大ヒット作による当時のSFアニメブームも手伝い、人気作となりました。

「年内に完結させるべきか?翌年にずれ込んでもよいか?」

 この作品を毎週水曜日午後6時半から放送しているMXテレビは、11月25日に第61話を放送した後、「12月23日に予定していた最終回が特番編成のために休止、翌週の30日も年末編成のために放送できない」旨をツイッターで報告しました。
 そして、放送枠を違う曜日・時間にずらしてでも年内に放送を完結するべきか、翌年にずれ込んでも同じ枠で放送するべきか、ツイッターの投票機能を使って意見を募りました。

 すると、ファンら405人の投票があり、「年内に完結」が56%、「来年にずれ込んでもよい」が44%という結果に。
 この反応も踏まえて局内で協議した結果、どちらのニーズも満たすべく、最終回は本来の放送予定日の翌24日(木)午後7時半からと、来年1月6日(水)午後6時半からの2回放送する、という決定をしました。





中断に次ぐ中断、悲しむファンも

 テレビ局のアニメ再放送としては異例の“神対応”。その理由は、番組編成の都合で放送を繰り返し中止・延期し続けてきたことによる、ファンへのお詫びの気持ちでした。
 MXテレビ編成局によると、放送開始は2013年11月27日。往年のアニメや特撮ドラマの再放送で定評のあるMXテレビならではのチョイスとして、アニメファンらの評判も上々でした。
 しかし、スポーツ中継や特番、番組改編などで、放送中止が相次ぎました。あげくの果てには、今年4―6月には1クール丸ごと中断。そのたびに、局のコールセンターには熱心なファンから「毎週楽しみにしていたのに」と、残念がる声が多数寄せられたそうです。

 本来ならば1年2カ月ほどで放送が終わるはずが、局側の都合で結果的にロングラン放送に。そこで、7月の放送再開時には「年内に完結する予定です」と力強く宣言。着実に放送回数を重ねてきたものの、プロ野球中継などでまた度重なる中断を余儀なくされ、レギュラー放送枠での年内完結は不可能となってしまいました。

放映権料を追加で支払い2回放送

 直接ファンの意見を聞こうと、ツイッターで投票を募ったものの、ファンの意見はほぼ拮抗。そこで著作権者側に放映権料を1話分多く支払い、イレギュラーな日時の年内完結版と、レギュラー枠の年またぎ版と、同じ最終話の2回放送を決めたそうです。
 ファンからは、「すごい決断ですね!文句のつけようがない!」「予想の上をいく2回放送とは。早速予定表に入れておきます」といった称賛の声が寄せられています。

 MXテレビの担当者によると、「投票結果に圧倒的な差がなく、どちらの意見も尊重することにした」とのこと。「ツイッターとアニメファンは親和性が高い。これからも機会があれば意見を募って編成に生かしたい」と話しています。

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