IT・科学
神社、クラウドファンディングでサポート ネットで「護持・運営」
遠くて行けない神社をクラウドファンディングで支える――。神社の護持・運営を助ける昔ながらの組織「崇敬会」をネット上でつくる試みを、岡山市の企業が始めました。決済や会員管理、オリジナルの授与品の制作などを一括して引き受けるサービスの構築受け付けを開始。すでに10件ほどの問い合わせがあるといいます。
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遠くて行けない神社をクラウドファンディングで支える――。神社の護持・運営を助ける昔ながらの組織「崇敬会」をネット上でつくる試みを、岡山市の企業が始めました。決済や会員管理、オリジナルの授与品の制作などを一括して引き受けるサービスの構築受け付けを開始。すでに10件ほどの問い合わせがあるといいます。
遠くて行けない神社をクラウドファンディングで支える――。神社の護持・運営を助ける昔ながらの組織「崇敬会」をネット上でつくる試みを、岡山市の企業が始めました。決済や会員管理、オリジナルの授与品の制作などを一括して引き受けるサービスの構築受け付けを開始。すでに10件ほどの問い合わせがあるといい、来年早々には第一号の「クラウド崇敬会」を発足させたいと意気込んでいます。
このクラウド崇敬会サービス「すうけい」を企画・開発するのは、インテリア用品や雑貨などを製造・販売する「ナショナルデパート」(岡山市)。
ネットでの決済や顧客管理などのノウハウを生かし、地元の神宮と組んで、スマホから参拝を受け付けるなどの実験イベントを今年夏に試みましたが、旧来の総代会からの反発などで中止となりました。そこで、神社の規模や地域を問わずに展開できるプラットフォームとして、崇敬会をネット上で作ることを発案したそうです。
「すうけい」を利用する神社は、たとえば社殿の建て替えやお祭りの資金に困っている、などの具体的な悩みやプロジェクトを設定して、サポーターから支援金を募ることができます。
見返りに、たとえば朝拝名簿に名前を記載したり、お守りを授けたりなどの一般的な待遇や、スマホを使った参拝サービス、オリジナルの現代風の神棚などの授与品を設定できます。
また、会員データベースの管理やメールマガジンの発行、ウェブサイトづくりなど、崇敬会員に対するネットならではのケアも請け負うそうです。
ただし、宗教法人をかたった詐欺や霊感商法に利用されるのを防ぐため、申請に際して神社や宮司の実在をチェックしたり、厄払いや祈願したと称する物品を売ることは禁止したりしています。
ナショナルデパートの秀島康右社長によると、すでに10件ほどの問い合わせがあるそうです。
具体的なサービス構築の相談を近く個別に開始し、来年早々にも実際にサービス提供を始めるのが目標です。
秀島社長は、「少子高齢化や過疎化で、地元の氏子だけでは維持が困難な神社も多い。たとえば、歴史上の人物の祭神のファンクラブやふるさと納税のような感覚で、離れた場所の神社をサポートできる仕組みができれば」と話しています。
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