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「アニメ砂漠」静岡に救世主? ツイッター発「嫌われ野菜」が活躍中

アニメの放送が少なく「アニメ砂漠」と言われる静岡県で生まれた「BAR 嫌われ野菜」。4コママンガになるなど、多方面で活躍中です。

ネオパーサ静岡に登場した、「嫌われ野菜」に出てくる野菜アイドル「トマト」(手前)と声優前田玲奈さん(左奥)
ネオパーサ静岡に登場した、「嫌われ野菜」に出てくる野菜アイドル「トマト」(手前)と声優前田玲奈さん(左奥)

 アニメの放送が少なく、放送されても再放送ばかりという「アニメ砂漠」と言われる静岡県。そんな静岡県で生まれた異色の短編アニメ「BAR 嫌われ野菜」が好評です。主役は野菜で、しかも嫌われ者という設定。KADOKAWAと地元テレビ局「静岡朝日テレビ」が生み出した新たなキャラクターは、テレビを飛び出し新聞の4コママンガになったり、ミニライブが企画されたり、多方面での活躍を見せています。

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コンセプトは「野菜の悲哀」

©KADOKAWA CORPORATION
©KADOKAWA CORPORATION 出典:BAR 嫌われ野菜

 「BAR 嫌われ野菜」はKADOKAWAが作ったツイッターとWEBコミック発のキャラクターコンテンツです。地元テレビ局「静岡朝日テレビ」が出版大手KADOKAWAと共同でアニメ化しました。このアニメ、本編は60秒しかない、かなり短編の作品です。

 「BAR 嫌われ野菜」では、「とにかく臭いがダメ」と言われ「子どもに嫌われる」といった悩みを抱えたセロリやナス、ゴーヤなどの野菜キャラクターが登場。嫌われる野菜の悲哀を通して、現代社会に生きる辛さを表現しています。

関連リンク:根付くか地域限定アニメ 4月に静岡朝日テレビで

自前のキャラなかった地方局

 KADOKAWAが提携先として静岡朝日テレビに注目したのは、アニメの放送が少なく「アニメ不毛の地」と言われる県内でアニメやゲームのほか、動画サイトで楽曲や歌を披露する「歌い手」のイベントを成功させてきた実績です。

 多くの地方テレビ局は、長く親しまれるキャラクターをほとんど育てられておらず、収益の多くをキー局からの放映料やTVコマーシャルに依存しています。今回のアニメ放映で長期的な人気が出れば、静岡朝日テレビは農家やレストラン、食品業界など様々な県内企業との提携が期待でき、イベントも企画できると見ています。

 実際、夏からミニライブなど静岡限定イベントも始まりました。地方局の自前キャラクターによる挑戦が続きます。

関連リンク:朝日新聞静岡版でも連載中「BAR嫌われ野菜」バックナンバー
9月10日の朝日新聞静岡県版に掲載された4コママンガ
9月10日の朝日新聞静岡県版に掲載された4コママンガ

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