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警戒続く桜島 富士山噴火の可能性は? 計算では30年に1回発生
火山活動が活発化した鹿児島の桜島。300年間、噴火していない富士山ですが、噴火した場合は、火山灰が東京も2センチ以上積もると想定されています。
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火山活動が活発化した鹿児島の桜島。300年間、噴火していない富士山ですが、噴火した場合は、火山灰が東京も2センチ以上積もると想定されています。
鹿児島の桜島で火山活動が活発化し、警戒レベルが4に引き上げられました。関東では箱根山が警戒レベル3で火山灰も確認されています。300年間、噴火していない富士山ですが、噴火した場合は、火山灰が横浜で10センチ、東京も2センチ以上積もると想定されています。
気象庁によると、富士山の警戒レベルは1で、桜島の火山活動が活発した後も変化はありません。「活火山であることに留意」という段階で警戒レベルは一番下。「特段、心配することはない」ということです。
富士山は、300年前に起きた1707年の宝永噴火以来、噴火していません。一方で、3200年間で100回噴火しています。計算すると30年間に1回の割合です。
気象庁は、30の活火山について、火山の状況や住民、登山者がとるべき防災行動を示す噴火警戒レベルを公表しています。現在の富士山にあたるレベル1(平常)からレベル5(避難)までの5段階に分かれています。
宝永噴火は半月続き、火山灰は関東を覆いました。噴出物の総量は東京ドーム約1400杯分だと言われています。農地にも影響が出ました。金井島村(現・神奈川県開成町)の記録では、年貢米は約40年後も噴火前の3分の1までしか回復しませんでした。
降灰により、江戸ではせきが流行。飢饉(ききん)と人口の減少、直訴、お救い米など、社会への影響も長期間、多岐に及びました。
もしも現代の日本で宝永噴火と同じ規模の噴火が起きた場合、火砕流や冬ならば泥流が起き、火山灰は横浜で10センチ、東京も2センチ以上積もると想定されています。また空港の閉鎖など、空路への甚大な影響も指摘されています。
日本は地球の陸地面積の0.25%なのに、活火山の数の7%をしめる火山大国です。山梨県は登山者や観光客の避難ルートを示した「富士山噴火時避難ルートマップ」を県のホームページで公開しています。
気象庁は、ホームページのトップに住んでいる人向けとは別に、登山者向け情報への入り口を設けています。クリックすると、火山ごとの発表情報が入手できるようになっています。
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