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新国立競技場の“森語録” 「名所にしたい」「生ガキ」「嫌だった」
迷走する新国立競技場。東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗氏の発言は常に注目されてきました。

いったん、白紙に戻された新国立競技場の建設計画。東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗氏の発言は常に注目されてきました。時に過激で、時に独特の例え話を交えた言葉の数々を振り返ります。
「これを食べて、甘くなりなさい」
2015年6月18日にあった東京都の舛添要一知事との会談で故郷・石川のハチミツを渡すと、知事は満面の笑みに。費用負担をめぐり、下村博文文部科学相と対立していた舛添知事。実は、直前の非公開の会談で、森氏は舛添知事の態度をたしなめていた。結局、都側も費用負担することに。

「競技場を2020年五輪のレガシー(遺産)として、50~70年先も使える名所にしたい」
2015年7月18日、新国立競技場の計画白紙を決めた安倍晋三首相との会談を終えて。「五輪は与えられた競技場でしっかりやっていく。ラグビーの皆さんには申し訳ないと思う。五輪が終わったら、国立を縦横無尽にラグビーに使ってもらったらいい」。建設計画白紙に理解を示す一方で、自らが日本協会名誉会長を務めるラグビーへの思いを口にした。

森会長は1964年の東京五輪で造った国立競技場について、「半世紀の間、日本のスポーツの聖地だった」と指摘。新競技場について「北海道の皆さんにも喜んで来て裸足になって走って歩けるような競技場を造って、20年東京五輪のレガシーとして残そうというのが我々、スポーツ愛好者の考え方」と語った。
「僕は元々、あのスタジアムは嫌だった。生ガキみたいだ。(現行案の2本のアーチは)合わないじゃない、東京に」
政府が、新国立競技場の建設計画を抜本的に見直すことを決めた2015年7月17日。BS朝日の番組収録で「した方がいい」と発言し見直しを容認。「私がラグビーW杯(の日本開催)を勝ち取ったが、これと国立競技場の建て替えは違う。(建て替えが)間に合わないなら、他の競技場ですればいい。ラグビーをターゲットにされるのは非常に不愉快だ」とも。

「ラグビーの皆さんには申し訳ないと思う」
2015年7月18日、新国立競技場の計画白紙を決めた安倍晋三首相との会談を終えて。「五輪は与えられた競技場でしっかりやっていく。ラグビーの皆さんには申し訳ないと思う。五輪が終わったら、国立を縦横無尽にラグビーに使ってもらったらいい」。建設計画白紙に理解を示す一方で、自らが日本協会名誉会長を務めるラグビーへの思いを口にした。

「クラウンぐらいの車に乗ってたら、『センチュリーに乗りなさい』と誘われ、乗り換えたら車がパンクして、降ろされた。笑い話にもならない」
ラグビー協会長だった森氏。2015年7月22日、ラグビーW杯の決勝が当初、日産スタジアム(横浜市)だった中、新国立競技場の案が浮上した経緯を、独特の例え話で振り返った。
