お金と仕事
日本のタクシーが背高ノッポになっていく 日産がミニバン型本格投入
日本のタクシーは背高ノッポが主流になるかもしれません。日産は8日、国内でのミニバン型タクシーの本格投入を開始。35台が東京都内で走り始めました。乗り場の風景が様変わりしそうです。
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日本のタクシーは背高ノッポが主流になるかもしれません。日産は8日、国内でのミニバン型タクシーの本格投入を開始。35台が東京都内で走り始めました。乗り場の風景が様変わりしそうです。
日本のタクシーは背高ノッポが主流になるかもしれません。日産は8日、国内でのミニバン型タクシーの本格投入を開始。35台が東京都内で走り始めました。トヨタもセダン型の生産をやめてミニバン型にシフトする方針を決めています。海外では少なくない背の高いタクシー。日本でも、乗り場の風景が様変わりしそうです。
日産の新しいミニバン型モデルは、配送などで使われる商用車「NV200 バネット」がベース。「イエローキャブ」の愛称で親しまれている米ニューヨーク市のタクシーに採用されています。
それまで定番だったビッグスリーの大型セダンに交じって、2013年から市内を走っています。このモデルが8日、都内のタクシー各社に初めて納車されました。
一方、国内タクシー市場で7割のシェアを握るトヨタは、13年の東京モーターショーでミニバン型の試作車を発表。LPガスを燃料にするエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッド車です。
ミニバンは、身をかがめないで乗り降りできたり大きな手荷物を積めたりする長所があります。
NV200は天井にサンルーフが備わり、トヨタの試作タクシーは後部座席の床の段差をなくすなどの配慮がされています。どちらもスライド式ドアを採用しており、狭い場所でも乗り降りが可能です。
しかし、車体が大きいミニバンは「料金が高そう」と客から敬遠されることが多く、これまで日本ではタクシーへの導入が進みませんでした。
メーカー側も、ファミリーカーの定番だったセダンを低コストで転用することが多かったため、国内のタクシーの9割をセダンが占めています。
ただ、英ロンドンでは背の高い箱形のタクシー「ブラックキャブ」が古くから親しまれています。
国内でも、荷物が多い外国人観光客が増えていることから、都内のタクシー各社が通常の運賃での導入を決めました。さらに46社が100台超の追加導入を計画しています。
また、すでにファミリーカー市場では使い勝手が重宝され、ミニバンが主流になっています。
こうした動きに呼応するように、日産はタクシー専用セダン「セドリック」の生産を14年9月にやめています。トヨタも、「コンフォート」など現行のタクシー向けセダンの生産をいずれ打ち切り、試作ミニバン型を市販することを決めています。
日産の片桐隆夫副社長は「東京五輪までに都内のタクシーの半数以上をミニバン型にしたい」と話しています。