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緊急地震速報「ブワッブワッ」よりヤバイ? 武力攻撃時に鳴る音とは

緊急地震速報を知らせる携帯電話の「ブワッ、ブワッ、ブワッ」という音。これに勝るとも劣らない、緊急事態を知らせる音があるのを知っていますか?

緊急地震速報より深刻な緊急事態を知らせる音とは?
緊急地震速報より深刻な緊急事態を知らせる音とは?

目次


 地震が相次いだことで、緊急地震速報を知らせる携帯電話の音が話題になっています。「ブワッ、ブワッ、ブワッ」というあの音で、ネット上では「何度聞いても驚いた」「怖い」「動悸がした」といったツイートが相次ぎました。この音に勝るとも劣らない、緊急事態を知らせる音があるのを知っていますか? 武力攻撃やテロが発生した場合などに鳴る「もうひとつの音」を。

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緊急事態のパターンは3つ


 携帯電話キャリアのドコモ、au、ソフトバンクが通知してくれる緊急事態のパターンは、大きく分けて3つあります。

①【緊急地震速報】
 震源近くで地震をキャッチし、位置や規模、想定される揺れの強さを計算し、強い揺れが始まる前に知らせるもの

②【津波警報】
 気象庁から発表された大津波警報、津波警報を該当する沿岸地域に一斉配信して知らせるもの

③【災害・避難情報】
 地方公共団体などが配信する、津波や土砂崩れなど自然災害の情報や避難情報などを知らせるもの

ドコモのサービス名は「エリアメール」
ドコモのサービス名は「エリアメール」 出典:ドコモのホームページ

武力攻撃を受けたときの音とは?


 実は③には「武力攻撃事態」「緊急対処事態」といったケースが含まれています。

【武力攻撃事態】
・着上陸侵攻の場合
・弾道ミサイル攻撃の場合
・ゲリラ・特殊部隊による攻撃の場合
・航空攻撃の場合

【緊急対処事態】
・危険性を内在する物質を有する施設などに対する攻撃が行われる事態
・多数の人が集合する施設および大量輸送機関などに対する攻撃が行われる事態
・多数の人を殺傷する特性を有する物質などによる攻撃が行われる事態
・破壊の手段として交通機関を用いた攻撃が行われる事態

 つまり、日本が武力攻撃を受けた、原発に対する攻撃が行われた、といった場合に③の情報が流れるのです。

エリアメールの仕組み
エリアメールの仕組み 出典:ドコモのホームページ

ちょっと拍子抜けな気が……


 ①緊急地震速報、②津波警報、③災害・避難情報と3つのパターンがありますが、音は2種類。①があの「ブワッ、ブワッ、ブワッ」という音で、②③は「ピンポンピンポンピン」というものです。



 これらの3つのパターンと音は、ドコモ、au、ソフトバンクとも同じで、いずれもドコモが作成したものを使っています。この音や区分けについて、ドコモの広報担当者に話を聞きました。

 ――なぜ、3パターンあるのに音は2種類なのですか?

 「ドコモでは2007年に『緊急地震速報』と『災害・避難情報』についてサービスをスタートさせました。このとき、この二つを明確に分けるために別々の音を決めました。その後、2011年の東日本大震災を受けて2012年2月に『津波情報』を追加しました。できる限り早くサービスを開始したかったのと、地震と津波の音は別にしたいという考えから津波情報の音は災害・避難情報と同じものを使うことを決めました。そのために3パターンに対して音は2種類なのです」

 ――緊急地震速報に比べて、「武力攻撃事態」「緊急対処事態」は迫力が欠けているように感じました。

 「明確に違いが分かるよう検討を重ねた結果、この音になりました。いただいたお声も今後の参考にさせていただきたいと思います」

◇ ◇ ◇

 聞かなくて済むなら、それに越したことはない2つの音。しかし、事前に聞いておくことで、いざというときの行動に差が出るかもしれません。


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