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「マッサン」特需、隣町にも 余市の近くの小樽市、観光客34万人増
「マッサン」効果は、ゆかりの土地の観光業も潤しています。北海道小樽市の2014年度の観光客数が、前年度に比べ34万人増えました。
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「マッサン」効果は、ゆかりの土地の観光業も潤しています。北海道小樽市の2014年度の観光客数が、前年度に比べ34万人増えました。
北海道小樽市の2014年度の観光客数が、前年度に比べ34万人増えたことがわかりました。国産ウイスキーが品切れになるなど、ドラマ以外でも話題になった「マッサン」。小樽市は、ドラマの舞台になった余市町の隣にあります。もともと増えていた外国人観光客に加え、朝ドラ効果による道内からの観光客も呼び寄せました。
2014年度、小樽市を訪れた観光客数は744万7800人でした。前年度に比べ4.8%、人数で34万100人増えました。ドラマの効果で、道内からの観光客が1.4%増えました。
小樽市から20キロ離れたところにある余市町には、ニッカウヰスキーの余市蒸留所があります。ニッカ創業者・竹鶴政孝氏が築いた北海道のウイスキー発祥の地です。町内随一の観光スポットで、無料で見学できます。
しかし、今までは、北海道を訪れても札幌や観光地のニセコなどに人が流れてしまい、なかなか余市まで訪れる人はいませんでした。
「マッサン」後は、逆に余市目当てに訪れる人が増加。隣の小樽市も、その恩恵を受けて観光客が伸びました。
実は小樽市では、2014年7月に海水浴場「おたるドリームビーチ」付近でのひき逃げ事故があった影響で、市内の海水浴客は対前年度比で27.8%も減少していました。しかし、「マッサン効果」によって、事故の影響は相殺される結果となりました。
もともと北海道は台湾や中国などからの外国人観光客には人気のスポットです。お目当ての一つは真っ白な雪です。さらに小樽には、運河など歴史的な建物が残っていることも魅力になっています。
2014年度は、円安やビザ発給要件の緩和、免税制度の拡充などにより、小樽市を訪れた外国人の宿泊客が9万8610人と対前年度比35.3%増えました。国別では中国がトップで、次いで台湾、香港の順に多かったほか、タイが対前年度比79.6%と急増し、4番目に入りました。