お金と仕事
五月病…と思った時の「全肯定大作戦」 お手本は女子トークにあり?
五月病対策として注目されているのが自分で自分をすべて肯定してしまう「全肯定」という考え方。ベテランカウンセラーが提唱する、その効果とは?
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五月病対策として注目されているのが自分で自分をすべて肯定してしまう「全肯定」という考え方。ベテランカウンセラーが提唱する、その効果とは?
新年度、新しい環境での緊張、失敗などを乗り越え、そろそろ落ち着いてきたころ襲ってくるのが五月病です。最近、注目されているのが自分で自分をすべて肯定してしまう「全肯定」という考え方です。ベテラン心理カウンセラーが提唱する「全肯定」の効果とは?
「全肯定」を提唱するのは、アルバイトから入った佐川急便で中国地区営業課責任者まで務め、2008年、カウンセラーとして開業した藤村高志さんです。メルマガやブログで情報を発信しながら、これまで1500人以上の相談にのってきました。
藤村さんは、気分の落ち込みやすい人の特徴について「“自分で自分を肯定するのが下手”なんです」と分析しています。そんな人に効くのが「全肯定」なのだそうです。
たとえば、新しい職場でちょっと余計なひと言を言ってしまったとき、落ち込みやすい人は「ああ、どうしてあんなこと言ってしまったのだろう」と自分を責めてしまいます。落ち込まない人は、「まぁ、慣れない人間関係でしょうがない。次気をつけよう」とミスしてしまった自分を受け入れます。
あるいは、失敗をしてしまったとき、落ち込みやすい人は、「なんで、こんなに私はダメなんだろうと自分を否定します。一方、落ち込まない人は、「どのポイントで失敗したのだろう」と自分ではなく、「やり方」を否定します。
藤村さんは「落ち込みやすい人は、意識して自分を“それでいい”、“しょうがない”、“よくがんばった”と肯定してあげる必要があるんです」と言います。
藤村さんが例としてあげるのが、女性同士の“否定し合わない”コミュニケーションです。
A「職場の人間関係がつらくて」
B「そうか、つらいのか。大変だね」
A「あれ、おいしそうだね!」
B「あ、ほんと!おいしそう!」
A「なんか学校行きたくない」
B「わかる、わかる。ほんとだるいよね」
A「タレントのあっちゃん、超かわいいね!」
B「うん、ほんと超かわいい!」
このやり取りに「重大なヒントがあるんです!」と藤村さんは強調します。
藤村さんがおすすめするのは、女性同士の“否定し合わない”会話を自分の中でしてしまうという手法です。特に、疲れてるときこそ、効果があるそうです。
「会社やめたい」と思ったら、自分で自分に「いやー、やめたいよね。だってつらいもん。そんななか私、よくがんばってるなぁ」言ってあげる。
「上司に怒られた」ときは、「僕は仕事ができない」とつい否定したくなるところをぐっとこらえて、「怒られちゃったなぁ。にしても、あの上司、怖い怖い」と自分に言ってあげる。
藤村さんは、「解決策を考える前に、自分で自分を肯定することが大事です」と話しています。