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感動

息子から父リー・クアンユーへ シンガポール首相の涙のメッセージ

シンガポール建国の父リー・クアンユー氏の死去に接し、長男で現首相のリー・シェンロン氏が語った涙のメッセージです。

目に涙を浮かべ、父リー・クアンユー氏の死去を報告するシンガポールのリー・シェンロン首相
目に涙を浮かべ、父リー・クアンユー氏の死去を報告するシンガポールのリー・シェンロン首相 出典: YouTube「Prime Minister's Office, Singapore」

 シンガポール初代首相リー・クアンユー氏が23日に死去し、リー氏の長男で現首相のリー・シェンロン氏が国民にメッセージを出しました。公用語のマレー語、中国語、英語で、「自分の実父」としてではなく「建国の父」としての業績を語りますが、普段冷静な首相の目は赤く、途中、涙で言葉がつまります。動画と英語でのメッセージの全訳です。

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 我らの建国の父の中でも、最も重要な人が亡くなりました。彼は私たちを鼓舞し、勇気を与え、団結させ、我らを導いてきました。彼は我らの独立のために戦い、全く何もないところから国をつくりあげ、我らがシンガポール人であることに誇りを持たせました。彼のような人は、もう現れないでしょう。

 多くのシンガポール人にとって、そして、シンガポール人以外の人々にとってすらも、リー・クアンユーはシンガポールそのものでした。首相として、彼は不可能に見えることを達成するために我々を叱咤激励してきました。首相を退任してからも、その知恵と才覚で後継者たちを導きました。年老いてからも、彼はシンガポールを見守り続けました。

 シンガポールは、彼の変わらぬ情熱の対象でした。彼は自身のすべてをシンガポールに捧げました。彼はこう言っています。

 「私は自分の人生のほぼすべてをこの国をつくりあげることに使った。それ以外に私がする必要のあることなどなかった。私が最後に得たものは何か。成功したシンガポールだ。私が捨てねばならなかったものは何か。私自身の人生だ」

 リー・クアンユー氏の死去に、悲しみで言葉もありません。皆さんも同じ気持ちでしょう。しかし、彼の死を悼みつつも、同時に彼の魂を称えましょう。団結して彼が作り上げてきたものをさらに積み上げ、彼の理想に向かって懸命に努力し、シンガポールを将来にわたって、特別で成功した国として保ち続けましょう。

 ミスター・リー・クアンユー、安らかにお眠りください。

 後悔はない。私は自分の人生のほぼすべてをこの国をつくりあげることに使った。それ以外に私がする必要のあることなどなかった。私が最後に得たものは何か。成功したシンガポールだ。私が捨てねばならなかったものは何か。私自身の人生だ。

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