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2015年02月23日

「ミスターZ」片山豊さん死去 初代フェアレディZ、人気の理由とは

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伸びやかな造形の初代フェアレディZ

伸びやかな造形の初代フェアレディZ

出典: 朝日新聞


 世界的な名車「フェアレディZ」の生みの親として知られる、「米国日産」初代社長の片山豊さんが19日、105歳で死去した。片山さんが手がけた1969年発売の初代Z(S30型)は、手頃な価格とスタイリッシュなデザインで、北米市場で人気が爆発した。デビューから半世紀近く経ていまだ根強い人気を誇る理由とは?

日本車のイメージリーダーに

 レンタカー会社のタイムズモビリティネットワークスは、東京・有楽町の店舗での絶版車を貸し出す事業「Service X」を展開している。4車種のうち、1975年式の初代フェアレディZ(S30型)がある。

 安い、丈夫、かっこいい、の三拍子そろったモデルとして、日産の北米ブランド「ダットサン」の知名度を上げ、日本車全体のイメージアップにも貢献した。70、80年代の日本車シェア拡大の原動力となったモデルと言える。

迫力たっぷりのフロント周り

迫力たっぷりのフロント周り

「悪魔のZ」どこか影のある存在

 コミックの世界でも、初代Zはひっぱりだこだ。「よろしくメカドック」のナベさん、「サーキットの狼」の沖田と魅死魔国友といった名脇役の愛車として親しまれた。
 「湾岸ミッドナイト」で主人公・朝倉アキオ操る「悪魔のZ」が最たる例だが、大馬力を出すよう改造した凶暴性や背徳感、悲壮感など、どこか影のあるクルマとして描かれることが多い。

味わい深いエンブレム

味わい深いエンブレム

シャープな造形と質実剛健なコックピット

 車体前部が長い、往年の後輪駆動スポーツカー定番のプロポーション。タイムズで貸し出しているモデルは2人乗りで、4人乗りよりも流麗な印象だ。
 フロントは、空気抵抗を切り裂いて進むかのようなシャープな造形で、獰猛なサメを思わせる。

流麗なサイドビュー

流麗なサイドビュー

 背もたれ固定のバケットシートに付く3点式シートベルトは、金具をロックするのに若干コツがいる。現行モデルにも受け継がれているメーター配置、小径の「ダットサン・コンペ」ハンドルなど、コックピット周りは機能的で男らしい。しかし、大きなフロントガラスのおかげか窮屈さは感じず、適度な開放感がある。

使い古された「男の作業場」という表現がぴったりなコックピット

使い古された「男の作業場」という表現がぴったりなコックピット

 パワーステアリングが付かないので、駐車場や交差点での発進にコツがいる。5速マニュアルはスムーズにシフトが入り、クラッチのタッチもソフト。現代的な感覚で扱えるミッションだ。
 日産伝統のL型エンジンは、骨太で金属っぽいエンジンサウンドを響かせてストレスなく回る。

ふくよかなヒップライン

ふくよかなヒップライン

北米で人気が定着

 流麗なスタイリングと質実剛健な内装、骨太だが扱いやすいエンジンで、北米で「安かろう悪かろう」の日本車のイメージを塗り替えた初代Z。米国では根強い人気を誇り、改造のベース車両として親しまれている。

最新の改造を受けて乗り継がれる、米国でのフェアレディZ

出典:ElectricFederal:YouTube

日米で自動車殿堂入り

 片山さんは、65年から日産自動車米国法人の初代社長を務め、初代Zの開発構想にも携わった。
 69年の発売後は、地道な販売努力で米国市場に定着させ、「Zカーの父」とも呼ばれた。その功績が認められ、日米両国で自動車殿堂入りしている。

モンテカルロラリーで3位になった初代Zを前にする、5代目Zの開発に協力した片山豊さん(手前)=2001年9月14日

モンテカルロラリーで3位になった初代Zを前にする、5代目Zの開発に協力した片山豊さん(手前)=2001年9月14日

出典: 朝日新聞



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