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2015年02月14日

肉食系・大久保佳代子の「コツコツ派」人生 受験支えた、深夜の約束

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オアシズの大久保佳代子さん。「テレビで見るより可愛いねと言ってもらえると超うれしい」

オアシズの大久保佳代子さん。「テレビで見るより可愛いねと言ってもらえると超うれしい」

出典: 朝日新聞


 独身アラフォー、肉食系のエロトーク、OL経験。独特の「女芸人」スタイルでブレークしたオアシズ・大久保佳代子さん。昔から、「コツコツ真面目に」という性格だったようです。「東京」を夢見て始めた受験勉強、つらい時、友達とのある約束が励みになりました。

高校生当時の大久保佳代子さん(中央下)と相方の光浦靖子さん(中央上)。「クラスの男子なんかいっこもおもしろくないし、私たちの方がおもしろいよね」と思っていたそうです(画像を一部加工しています)=プロダクション人力舎提供撮影

高校生当時の大久保佳代子さん(中央下)と相方の光浦靖子さん(中央上)。「クラスの男子なんかいっこもおもしろくないし、私たちの方がおもしろいよね」と思っていたそうです(画像を一部加工しています)=プロダクション人力舎提供撮影

出典:朝日新聞

「こんな鳥かごにいちゃだめだ」と思ってた。別に抑圧されてもないのに

 高校時代、ビジュアルで言うと「中の下」くらいの女子5、6人のグループで、くだらないことばかりしていました。「廊下で1人タンゴ」とか。今の相方の光浦(靖子)さんがプロデューサーで、私が実行役。半分いじられる感じですかね。で、仲間うちで笑うっていう。

 モテるわけないし、男子とは口をきかなかった。学校の「オモロいやつら」というポジションというわけでもなかったですね。

 お笑いと言えば、ひょうきん族。たけしさんのファンでした。バンドブームで、ブルーハーツやユニコーンが好きだった。休み時間に学校を抜け出して、公衆電話から「ぴあ」に電話してライブのチケット買おうとしたのを見つかって怒られたとか、遅刻しそうになると、校門のところにカウントダウンしている先生がいて、げんこつもらったとか、まあオーソドックスな昔の田舎町の高校生。

 ブルーハーツの「世界のまん中」が好きで、「私のまん中は愛知県田原市じゃない。この場所に、自由はない。こんな鳥かごにいちゃだめだ」と思ってた。東京に行けば、ライブハウスがあって、ワハハ本舗って言うおもしろい劇団があって、こっちで経験できないものがたくさんあるんじゃん、と。

 いま思えば、別に抑圧されてもなかったし、不良にもならず学校通ってたし、けっこう自由で楽しかったんですけどね(笑い)。

「なぜだかわからない」 ザ・ベストテン20位~11位をメモるという習性

 学校の選択肢はなくて、大学受験するかなって子が通う、近くの高校に入りました。倍率1.02倍とかで、ほぼノー受験。東京に行くためには大学入らなきゃと思っていたから、運動部には入らず天文地学部に入った。

 特に頭がいいってわけじゃなかったんですが、暗記は得意でした。あと、小学校の時に、珠算2段を取っていました。

 小中学校のころ、テレビでの歌番組の「ザ・ベストテン」をよく見ていたんですが、20位から11位って、バーッとダイジェストで流れるじゃないですか。あれを、なぜかノートにメモしてました。

 たとえば、中森明菜さんの「飾りじゃないのよ涙は」は、「かざ」「あきな」とだけメモして、後からノートに清書。何のために? わからない(笑い)。毎週記録をとって、みんなに見せてた。周りは「お、おう。昨日みたよ」ってだけの話ですよね。

 暗記が関係あるかわかりませんが、そういう細かくコツコツやる作業が好きでした。その頃は意識していませんでしたが、たぶんそれは、お父さんの影響だろうなと思います。

 中卒で入った会社に定年まで勤め、毎朝同じ時間に起き、同じ時間に帰宅。同じ時間にご飯を食べて午後10時ごろに寝る、という生活を繰り返した人。朝はバターを塗ったパンとコーヒー。定年後も、1日3回散歩に行くと決めたら必ず行く。退職したんだから、起きる時間とか好きにすればいいのに。

 そんな父だし、田舎町だし、ということもあり、「家を出て大学に行きたいんだったら、仕送りするかわりに国立じゃないとだめだぞ」と。よく聞く話です。私は理系アタマじゃなかったんですが、5教科受けないといけないことになる。そうです。暗記です。

大久保佳代子さん(右)。所属していた天文地学部では、夏、校舎の屋上に寝転がり、流れ星を見つけた人が手を挙げて「流れました」と伝え、誰かがその記録をとる、と言う謎の活動が行われていたそうです(画像を一部加工しています)=プロダクション人力舎提供撮影

大久保佳代子さん(右)。所属していた天文地学部では、夏、校舎の屋上に寝転がり、流れ星を見つけた人が手を挙げて「流れました」と伝え、誰かがその記録をとる、と言う謎の活動が行われていたそうです(画像を一部加工しています)=プロダクション人力舎提供撮影

出典:朝日新聞

「1人じゃない」 午前1時のチィン!が日課

 受験勉強の武器は「父譲りのこうと決めたらやる性格」「暗記は得意」の二つ。理系のアプローチはできないので、出そうな問題を何回も解いて暗記する。ほぼ暗記科目だと思って。この問題はこう、と解き方のパターンを覚える。だから、あまりおもしろくはなくて、修業みたいなもの。

 塾や予備校はないので、友達と近くの文化会館の図書室に行って勉強するか、家でやるか。意思の力が大事でした。

 「1日6時間やる」と決めてました。決めたらやらないのが嫌なんです。でも、なかなかキツいじゃないですか。泣けてきて、「もうやだ」ってこたつに転ぶ。起爆剤の一つはブルーハーツ。それでもだめだと、お母さんが「寝とって受かると思ってんの!」「10分休んでただけじゃん!」って泣きながら怒り、ハーフーって息をつきながら机に戻る。

 そんな毎日の中で、友達と約束していることが一つありました。

 「午前1時に電話し合おうね」と決めていたんです。同じグループにいた近所の関さん。1日交代でかけていました。当然、親は寝てるから、お互い電話の前で待っていて「チィン!」の瞬間に受話器を取る。

 「もしもし起きてた?」「起きてたよ」「やる気ないよね」。少しだけ、学校の話や先生の話をして「あと何時間やる?」「2時までやろうかな」「じゃそうしよっか」って。この電話は、すごく励みになりました。孤独な受験勉強で、「1人じゃない」って思えたのは、関さんのおかげです。

「ひらめきとか、基本ない人間」 お笑いでも、コツコツ受験勉強スタイル?

 「お茶の水、難しそうだな。東京都立大、学芸大、ぎりぎり落ちたらどうしよう。じゃあ横浜? 筑波は遠いし」。東京を基準に国立で入れるところを探し、キレイに順を追って都落ちして千葉大文学部に落ち着きました。光浦さんと一緒に早稲田大のお笑いサークルに入ることにつながったので、結果的に「東京」の目標は果たせたのかも。

 私にとって、受験勉強は苦痛でした。1年で詰め込んだので、受験が終わった瞬間、暗記した公式とかは「ファーンッ!」て全部抜けていきました。ただ、おじさんみたいですが、私はいまだに「努力して時間をかけたものは、ある程度報われる」と信じています。

 今のお笑いの世界でも、ひらめきとか発想とかは、基本ない人間だと思っています。でも、お題がわかっていれば、「今日は3時間考える」って決めて考えます。2時間やってあきらめるんじゃなく、3時間たった時に出てくるんじゃないか、と考える。時間を決めて勉強していた受験勉強みたいに。やればやるだけ、結果が出た記憶からでしょうね。色んなパターンがたまっていけば、ある意味、公式みたいになることもある。受験じゃないんで、変えないとあきられますけど。

 目標に向かって、苦痛でもがむしゃらにやらないといけない時はあります。受験生のみなさんは、たぶん今がそのがんばり時。何時までやったら、好きなアーティストの曲を聞こう、10分だけねとか。煮詰まったらいやらしい動画を見よう、とかうまく息抜きしてください。私もお兄ちゃんの部屋でエロ本探してました。気を抜く時間を少しだけ作って、あとはがむしゃらにがんばる。そうすれば、その先に必ず楽しいことが待ってます。(聞き手・小林恵士)


【動画】「やらしい動画を見るもよし」。大久保さん流の受験勉強アドバイス

出典:朝日新聞

◇   ◇   ◇
 おおくぼ・かよこ 愛知県出身。光浦靖子さんとお笑いコンビ「オアシズ」を結成。OL時代をへて、40代女性の本音を言えるタレントとしてブレーク。バラエティー番組などで活躍している。43歳。


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