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好調マッサン、エリーの台本は厚さ10倍 3月終了後への「覚悟」

「マッサン」でエリー役を好演するシャーロット・ケイト・フォックスさんの台本は他の俳優の10倍の厚さ。3月のドラマ終了後への覚悟を語りました。

シャーロット・ケイト・フォックスさん
シャーロット・ケイト・フォックスさん

目次

特製台本は厚さ10倍

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 平均視聴率が20%超えの好調さを見せるNHK連続テレビ小説「マッサン」で、エリー役を好演しているシャーロット・ケイト・フォックス(29)さん。慣れない日本語での演技は、他の俳優の10倍もの厚さになるという台本と度重なる練習に支えられています。間もなく訪れる3月のドラマ終了後も「一から出直す」気持ちで、演技に磨きをかける覚悟です。

関連リンク:マッサンのエリー役、台本は10倍 フォックスさん語る

 フォックスさんの毎日は、自分のせりふを何度も大声で読み、録音されたテープを聴くことから始まります。台本は、日本語の原文のせりふの下にローマ字表記、その下に英語での説明、さらにその下に一字一句の英訳があるという「特製」。台本は、ほかの俳優の10倍にもなるそうです。「当初は、毎日が人生でもっともつらいと思える日々でした」とフォックスさん。せりふ全部を覚えられるだろうか、もっと時間が必要なんじゃないか、という恐怖がなくなるまで、しばらくかかったそうです。

【写真】体を寄せ合い…ラブラブなマッサン夫婦。大勢の人たちに向けて豆をまく玉山鉄二さん(右)とシャーロット・ケイト・フォックスさん(左)=2月3日、大阪府寝屋川市
【写真】体を寄せ合い…ラブラブなマッサン夫婦。大勢の人たちに向けて豆をまく玉山鉄二さん(右)とシャーロット・ケイト・フォックスさん(左)=2月3日、大阪府寝屋川市

プレーリー・ドッグのワナを仕掛けている時に…

 フォックスさんは、米ニューメキシコ州出身。ダンスが好きで、バレエとジャズダンスを続けていたが、15歳のころに突然興味を失いました。「どれくらい痩せているかを重視するような『バレエ独特の政治』が、イヤになった」。高校卒業後は、州都にあるサンタフェ大学に進み、1学期の専攻は看護学。その後「地球を救いたい」と、環境保護学に専攻を変えました。

 ところがある日、プレーリー・ドッグを調べるため、ワナを仕掛けるための穴を掘っていた時「なぜ、私はこんなことをしているの?」と疑問を感じ、それが大きな転機に。同大で演劇プログラムを受講し、北イリノイ大学では演劇の修士号を取得。その後は仕事に応じて、ニューヨーク、シカゴ、ノースカロライナなどを回る「放浪」の俳優人生が始まり、日本で演じるエリーへとつながりました。

シャーロット・ケイト・フォックスさん
シャーロット・ケイト・フォックスさん

マッサン後は「一から出直す」

 NHKの11月の公開イベントで、自分が有名になっていることを、初めて知ったフォックスさん。自分を一目見ようと集まった1400人超のファンに「圧倒された」そうです。「たくさんの人を感動させるようなものをつくっているんだと感じました。マッサンの物語をみんながいっしょに体験していることを知り、とてもうれしい」

 夫を米国に残し、日本ではひとり暮らし。自分の仕事に専念し、台本をこなそうとする彼女の姿に、日本人の共演者たちも一目おいています。「台本にいっぱいメモしている。とてもがんばり屋さん」と、共演者の一人である西川きよしさん。

 ドラマ後はどうするのか。NHKのドラマは、米国ではあまり知られていないため、日本で出演を決めた際も、周囲には「なぜこんなことを」といぶかる人もいたそうです。間もなく訪れる「マッサン後」に何ができるのか、彼女の実力を証明するため、また「一から出直す」ことが必要になると、彼女は語っています。「ちょっと怖い」とフォックスさん。しかし、ファンの声援を目の当たりにし、喜びとやりがいも実感しています。「私は世界で一番すばらしい職業についていると思う」

北海道ロケで「エリー」役を演じるシャーロット・ケイト・フォックスさん(右)=NHK提供
北海道ロケで「エリー」役を演じるシャーロット・ケイト・フォックスさん(右)=NHK提供

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