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首相の食事代、誰が払う? 公費との線引きは? すきやばし次郎は…
新聞で日々、伝えられる「首相動静」の欄には、首相が誰と食事をしたのかも記録されています。ところで、その時の食事代、誰が払っているのでしょうか?
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新聞で日々、伝えられる「首相動静」の欄には、首相が誰と食事をしたのかも記録されています。ところで、その時の食事代、誰が払っているのでしょうか?
新聞で日々、伝えられる「首相動静」の欄には、首相が誰と食事をしたのかも記録されています。ところで、その時の食事代、誰が払っているのでしょうか?
安倍晋三首相は、昨年4月に来日したオバマ米大統領と東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」で食事をしました。銀座でも屈指の高級店、1人前3万円以上はすると言われています。この時は、公的な会食の場合に支払われる「会議費」という名目で内閣官房の会計を通して食費代が支払われました。首相は報道機関とも定期的に会食をしています。費用は、安倍首相の分も含めてマスコミ側がすべて負担し、割り勘にしています。
首相動静にはプライベートの食事と思われる記録も載ります。家族などとの私的な食事の支払いは、ポケットマネーで支払われます。では、政界や経済界の友人の場合はどうなるのでしょうか? どこまで会議費で食費を支払うかの線引きは「ケース・バイ・ケース」(会計担当者)だそうです。
ちなみに、安倍首相の好物は肉料理。首相動静にも焼き肉やステーキの店が度々、登場します。昨年12月にあった衆院選の投開票日前日も、秘書官らと入ったのは焼き肉店でした。
政治の世界では、食事の席で本音が漏れることがあります。例えば、元首相の小泉純一郎氏。2005年1月、郵政民営化で国会が揺れている時、小泉氏は秘書官らと一緒にラーメン屋「壇太」に行きました。小泉氏は焼酎を片手に「勝算はある。なければやらない。でも、まだつぶせると思ってる人がいるんだよな。最後は反対派がどうなるか、だ」と語りました。その後、反対派との対立が深まった小泉氏は8月に郵政解散に打って出ます。9カ月前のラーメン屋での会話が現実になったのです。
自民党の一党支配「55年体制」を崩壊させた、8党派の連立政権。首相に就いたのは細川護熙氏です。発足直後の内閣支持率は70%を超え、順調な滑り出しでしたが、8党派の路線の違いは埋められず、意見はすぐにバラバラになりました。そんな時、細川氏は閣僚を首相公邸に招き「そばパーティー」を開きます。1993年9月のことでした。お互いの連携を強めるための、細川氏のアイディアでした。
「そばパーティー」の間は和気あいあいとしていましたが、やはり溝は埋められず、小沢一郎氏と当時の武村正義官房長官との対立が表面化します。1994年2月には、細川氏が深夜の記者会見で国民福祉税の導入の訴えたものの、数日後には撤回。政権は混乱し1994年4月に細川氏は退陣しました。