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松方弘樹、シワの秘話 「つるんぺろん」に葛藤 最後に演じたい役は

渋い演技で画面の空気感を引き締める、ベテラン俳優の松方弘樹さん。その顔に刻まれたシワには、熱いこだわりがありました。

先輩俳優のシワに憧れていたという松方弘樹さん
先輩俳優のシワに憧れていたという松方弘樹さん 出典: 朝日新聞

 渋い演技で画面の空気感を引き締める、ベテラン俳優の松方弘樹さん(72)。その顔に刻まれたシワには、熱いこだわりがありました。

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【関連リンク】(華麗な人)俳優・松方弘樹さん シワ 大人の役者の証し
デビュー当初は時代劇が多かった=1968年8月11日掲載
デビュー当初は時代劇が多かった=1968年8月11日掲載 出典: 朝日新聞

 17歳で映画デビュー。「つるんぺろん」な自分の顔に、すぐにでもシワを刻みたかったといいます。
 「鶴田浩二さんの目尻のシワ、高倉健さんのおでこのシワ。それにあこがれましてね。早く大人の役者になりたかった」

NHK大河ドラマ「勝海舟」で、途中から主役を演じた=1974年2月18日掲載
NHK大河ドラマ「勝海舟」で、途中から主役を演じた=1974年2月18日掲載 出典: 朝日新聞

 深作欣二監督の実録ヤクザ映画「仁義なき戦い」シリーズでは、群像劇ならではの登場人物の多さから、それぞれ別人の3役を演じ分けることに。30歳で臨んだ1作目では、9歳年上の菅原文太さんと同輩の兄弟分役でした。
 「ほとんどメイクやサングラスでごまかしてました。まあ、男は四十にならないとシワは出ませんわ」

大河ドラマ主演を巡る混乱で、NHKを批判したことも=1974年11月5日掲載(写真の一部に乱れがあります)
大河ドラマ主演を巡る混乱で、NHKを批判したことも=1974年11月5日掲載(写真の一部に乱れがあります) 出典: 朝日新聞

 70歳を過ぎてやっと手に入れた?しっかりシワが刻まれた顔。手入れには特に気を使わないそうです。
 「顔だけ若くなっても、体が動くわけじゃない。あんまり肩ひじ張らない方がいいんじゃないですか」

日本テレビのバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」では、天然キャラの三枚目として人気者に=1986年5月12日
日本テレビのバラエティー番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」では、天然キャラの三枚目として人気者に=1986年5月12日 出典: 朝日新聞

 「シワに匹敵するだけの人間力が身につくかどうか。それが映画での存在感になるんです」と語る松方さんが今やりたい役柄は、「忠臣蔵」(赤穂浪士)の吉良上野介。
 10代で演じた大石主税に始まり、浅野内匠頭、堀部安兵衛、大石内蔵助と、これまで主な役柄を演じてきました。

テレビ東京の正月TVドラマで大石内蔵助を演じた=1998年7月27日
テレビ東京の正月TVドラマで大石内蔵助を演じた=1998年7月27日 出典: 朝日新聞

 「内匠頭に比べたら、人間の幅も経験も吉良さんがずっと大人だと思うんですよ」。名門の家柄らしい、にじみ出るような品格があったはず、と吉良を評しています。
 「だから最後に吉良をやりたい。それにもう、メイクでシワを描く必要もないしね」

マグロ一本釣りがライフワーク。山口・萩クロマグロトーナメントに臨む=2010年11月19日
マグロ一本釣りがライフワーク。山口・萩クロマグロトーナメントに臨む=2010年11月19日 出典: 朝日新聞

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