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警官が作った「雪だるまパトカー」が話題に 「すげえ、本物みたい」

 北海道で、「雪だるまパトカー」が話題です。問寒別駐在所の警察官が自作しました。「すげえ、本物みたい!」と反響を呼び、地元住民が撮影した写真がツイッターなどで広がっています。

本物そっくりな雪だるまパトカー(左)
本物そっくりな雪だるまパトカー(左) 出典: 北海道警提供

 北海道で、「雪だるまパトカー」が話題です。道北部、人口約2500人の幌延町(ほろのべちょう)にある問寒別駐在所の警察官が自作しました。「すげえ、本物みたい!」「クオリティー高すぎ」「どうやって作ったの?」と反響を呼び、地元住民が撮影した写真がツイッターなどで広がっています。

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 作ったのは駐在所に住み込みで勤務する大西政志巡査部長(30)。2012年4月に赴任して以来、警察庁が定める「110番の日」の1月10日に、啓発活動の一環として雪像をつくってきたといいます。

雪だるまパトカーをつくった大西政志巡査部長
雪だるまパトカーをつくった大西政志巡査部長 出典: 北海道警提供

小さく不格好だった前作

 13年は道警マスコットの「ほくとくん」を作り、14年に初めてパトカーに挑戦しました。雪質が悪くて崩れやすかったため、最初の「雪だるまパトカー」は小ぶりで、形も不格好だったそう。

昨年の「110番の日」の雪だるまパトカー。若干の寸詰まり感がある
昨年の「110番の日」の雪だるまパトカー。若干の寸詰まり感がある 出典: 北海道警提供

スプレー20缶で塗り分け

 そこで今年は、2カ月前から敷地内で雪をかき集めて確保。雪山を作り、踏み固めて強度を高めたうえで、クルマの形に削りました。着色にはカラースプレー20缶を使用。黒色だけで13缶使い、ライトや窓ガラス、金色の記章まで細かく再現しました。

 赤色灯は氷で作成。出動に備えてエンジンを掛けっぱなしにしているパトカーから電源を取り、埋め込んだライトを光らせています。

サイドビュー。ガラスの色を前と後で塗り分けて、リアのスモークガラスまで再現した
サイドビュー。ガラスの色を前と後で塗り分けて、リアのスモークガラスまで再現した 出典: 北海道警提供

「自分の不在中も住民の安全を」

 勤務に影響しないよう、早朝や夜に妻と一緒に制作。「鼻水を垂らして作業してるのを見かねた住民が、甘酒をくれた」こともあったといいます。パトカーを題材に選んだのは、「出動で自分が不在の間にも、住民の安全に目配せしたい」との意気込みから。駐在所に配備されている実物のパトカー(スズキ・ソリオ)の隣に置いており、「遠くから見たら本物と見間違えた」という声も相次いでいます。

 来年のテーマを聞くと、「やっと終わったばかりでまだ白紙ですが、町の自慢になる駐在所をめざしたいです」と語ってくれました。

雪だるまパトカーのリアビュー
雪だるまパトカーのリアビュー 出典: 北海道警提供

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