話題
話題の「おしっこゲーム」、250台に 1千人の放尿データ利用
小便器へのおしっこの量や勢いが、ついにゲームになりました。東京ジョイポリスや居酒屋などに設置されています。じつはものすごい「一石二鳥」な発明のようです。
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小便器へのおしっこの量や勢いが、ついにゲームになりました。東京ジョイポリスや居酒屋などに設置されています。じつはものすごい「一石二鳥」な発明のようです。
おしっこの量や勢いを測定し、小便器に取り付けられた画面でゲームを楽しむ「トイレッツ」。ゲーム大手のSEGAが開発し、屋内型遊園地「東京ジョイポリス」や居酒屋などに設置されています。的をつけて誘導することで、トイレをきれいに保ち、画面に広告を表示させて店をPRするという一石二鳥な発明です。
トイレッツを知ったきかっけは「手洗い器つき小便器」でした。
男性用小便器のてっぺんに手洗い器がついた、こちらも一石二鳥な発明品で、高速道路のサービスエリアで導入されています。
この製品に関する記事を書いたところ、同僚から「それならこんなトイレもあるよ」と教えてもらいました。
トイレッツの仕組みはシンプルです。
便器に取り付けたセンサーでおしっこの勢いや、おおよその量を計測。それをゲームに活用します。
ゲームを楽しんで結果を待つ間に画面に広告を流すので、お店の情報を効果的に伝えることができます。
また、おしっこを計測しやすいよう、便器の真ん中下に的をつけて誘導します。飛沫を抑えてきれいに使えるというメリットがあります。
現在楽しめるゲームは以下の5種類です。
■溜めろ!小便小僧
→おしっこの量を計測して遊ぶ
■ぶっかけバトル!鼻から牛乳
→前に用を足した人のデータが残っていて、そのデータと自分のおしっこの勢いを競う
■ドキッ!暴風警報発令
→おしっこの勢いで風を起こし、暴風中継レポーターを困らせる
■尿内チェッカー
→おしっこの量と勢いで、隠れた本音をチェック
■パネルクイズ超ニョ~力
→おしっこの量と勢いでパネルをめくる
SEGAによると、導入した店舗からは以下のような反応が寄せられているそうです。
「トイレッツを目的にお客様が来店されます」(居酒屋)
「イタズラがなくなりました」(パチンコ店)
「トイレでイベントの開催を知って来ました、というお客様が目立ちました」(ショッピングモール)
開発秘話についてSEGAの担当者に聞きました
Q 開発を思い立ったきっかけを教えてください。
A ゲームを身近に感じてもらうため、日常生活にゲームを取り込めないか議論している過程で生まれました。企画担当者の「子どもの頃にオシッコで雪に絵を描いたり、小便器のボール状の消毒薬を狙ったりしてたのは、無意識に遊び(ゲーム)をしてたのでは?」という一言がきっかけです。
Q 開発で苦労した点や工夫した点を教えてください。
A 「尿」「便器を流れる洗浄水」「人の動き」の同時に発生する3つの動きに対し、「尿」だけに反応するようしているのですが、この調節に1000人以上の放尿データを採取しました。トイレにこもって調整を行い、最適な設定を導き出しています。
ビジネス面では、この商品を「どのようにして購入してもらえる商品にするか、それをどう証明するか」というポイントが一番苦労しました。製品仕様・構成をゼロから見直して機能拡充とコスト削減を図り、協力頂ける企業と商品力を測るテストを半年間実施しました。
Q 今後の計画を教えてください。
A 2014年5月末現在のデータですが、トイレッツは250ヵ所に420台設置されています。最近では飲食店や遊戯施設だけでなく、病院・医療施設にも設置されており、未開拓の業態への展開を目指しています。また、海外からの要望も強いので、環境が整えば検討したいと思っています。
トイレとゲームの融合。きっと世界でも驚きをもって迎えられるはずです。
◇
最後にこの商品、実は業務用だけでなく個人でも購入できます。
記事を読んで、自宅にも設置してみたくなった方は下記サイトにアクセスしてください。