お金と仕事
元ハフポ編集長の松浦氏、スマートニュースへ
元ハフィントンポスト日本版編集長の松浦茂樹氏が、スマートニュースのディレクターになることが明らかになりました。
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元ハフィントンポスト日本版編集長の松浦茂樹氏が、スマートニュースのディレクターになることが明らかになりました。
ニュースキュレーションアプリを運営する「スマートニュース」(本社・東京都渋谷区)は19日、元ハフィントンポスト日本版編集長の松浦茂樹氏(40)をメディアコミュニケーションディレクターとして迎える、と発表した。松浦氏は取材に対し、「世界に挑戦できるのが魅力だった」と転身の理由を明かした。今後、スマートニュースのコンテンツ企画面の強化に取り組むという。
松浦氏は今月8日に、ハフィントンポスト日本版の編集長を退いていた。
松浦氏はライブドア(現LINE)、コンデナスト・デジタル(現コンデナスト・ジャパン)、グリーなどを経て2013年5月にスタートしたハフィントンポスト日本版の初代編集長に就任。月間ユニークユーザー(UU)数1300万人という国内有数のニュースサイトに成長させた。
スマートニュースの藤村厚夫執行役員によると、松浦氏には「ユーザーの満足度向上に努めてもらう」という。具体的には、スマートニュース内にある「チャンネル」にその時々の話題のニュースを集約することなどで、ユーザーの関心にこたえていく。
同社ではこれまで、ソチ五輪やサッカーW杯で専用のチャンネルを設定したことがあり、こうしたチャンネルをより機動的に作る見通しだ。たとえば、「錦織全米テニスチャンネル」「スコットランド独立投票チャンネル」といった時事性の高いチャンネルができれば、ユーザーのニュース閲覧の回遊性がさらに高まるかもしれない。
今回の転身に関し、松浦氏は「日本発で世界にチャレンジできるところが一番の魅力だった」とコメントした。松浦氏は、複数の企業から入社の打診を受けていたという。
ハフポスト日本版では編集部を率いてきたが、スマートニュースでは「コンテンツをつくることはない」としている。今後の目標については「多くのユーザーから満足を得ているスマートニュースだが、世界的に見ればまだまだ。ユーザーにコンテンツの価値を伝えるパブリッシャーという部分で、ハフポスト日本版に限らず、これまでの経験を活かしたい」とした。
スマートニュースはこのところ、人材獲得に積極的に動いている。18日には、米アパレル大手ウィリアムソン・ディッキー日本法人の副社長だった松岡洋平氏をマーケティングディレクターに招いたばかり。さらに、パートナーリレーション担当ディレクターには米ロイターや米コンデナストで幹部を務めたバーニー・デイヴィス氏、ヴァイス・プレジデントに元ウォール・ストリート・ジャーナル幹部のリッチ・ジャロスロフスキー氏を迎え入れており、今秋の米国進出の準備を進めている。