IT・科学
Ose Hiroshiさんからの取材リクエスト
格安スマートフォンは、なぜ安価にサービスが提供できるの?既存大手キャリアは、なぜ安くならないの?
【リクエストに回答】格安スマホ、なぜ安い?
「格安スマホのからくりは?」との取材リクエストをいただきました。異業種からも参入が相次ぎ、背景を分析した記事も多く配信されています。これらを引用しながら、答えを探ります。

取材リクエスト内容
イオンやAmazonなどが、格安スマートフォンの販売で話題になっています。端末代金を除いた通信費だけ見ても、既存の大手3キャリアと比較して、かなり安価です。
既存キャリアの通信網を使いながら、3G回線だったり、1ヵ月の通信データ量が違ったり、必ずしも同じ土俵ではありませんが、かなり格安に見えます。
そこで、取材のお願いです。格安スマートフォンは、なぜ安価にサービスが提供できるのでしょう。また、既存大手キャリアは、なぜ格安スマートフォンに通信網を安価に提供しているのに、自社のサービスは安価にならないのでしょう。
取材いただけたら幸いです。 Ose Hiroshi
記者がお答えします!
Ose Hiroshiさんから、「格安スマホのからくりは?」との取材リクエストをいただきました。
「なぜ安価にサービスが提供できるのでしょう。また、既存大手キャリアは、なぜ格安スマートフォンに通信網を安価に提供しているのに、自社のサービスは安価にならないのでしょう」とのことです。
異業種からも、「MVNO」(仮想移動体通信事業者。自前の基地局を持たず、携帯電話会社から通信回線を借りてサービスを提供する通信会社)を利用した参入が相次いでいます。こうした動きを分析した記事をご紹介しながら、答えを探ります。
通信量に応じた柔軟な料金設定


ドコモが3月にMVNO向けのパケット接続料を最大で56.6%値下げすると発表するなど、キャリア側に支払う接続料が大幅に値下げされたことで、MVNO各社がより安価な料金を実現できるようになった。
これにより参入する事業者が増え、多様なサービスや取り組みが生まれていることも、注目度の高まりに大きく影響しているだろう。
安さと引き換えの不利な点も

コスト面の工夫だけでなく、“安かろう悪かろう”にならないためのサービス面での充実も、今後は積極的に求められるところだ。
大手キャリアも価格競争過熱か

しかし、SIMロック解除が義務化されると短期間で他キャリアへ乗り換えられてしまうリスクが高まるため、キャリアは端末の割引額を下げざるを得なくなる。
もしそれで端末購入時の価格が大幅に上昇してしまうと、ユーザーが価格を重視してMVNOへと流れる可能性はある。