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お金と仕事

すき家はブラック企業?に社長が回答 調査が明かす過酷労働と不衛生

「すき家」を経営するゼンショーホールディングスについての調査報告書が31日、公開されました。弁護士らが指摘した数々の過重労働や法令違反、衛生問題をまとめました。

「すき家」を経営するゼンショーホールディングスに関する調査報告書
「すき家」を経営するゼンショーホールディングスに関する調査報告書 出典: ゼンショーホールディングス

目次

すき家の店舗。神戸市内
すき家の店舗。神戸市内 出典: 朝日新聞
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 全国で約2千店の「すき家」を経営するゼンショーホールディングスについての調査報告書が31日公開され、経営陣が記者会見を開きました。

 調査した弁護士らは、すき家の店舗で起きていた数々の「過重労働」や「法令違反」を指摘。「現場に“無理”をさせない限り、運営ができないことは明らかだ」と厳しく断じました。

 全49ページの調査報告書には、「店が忙しくて家に2週間帰れない」「10時間以上休憩をとれず、トイレもいけない」「不衛生」といった労働現場の信じがたい実態が・・・。
 要点をまとめました。

弁護士らによる第三者委員会が、ゼンショーホールディングスの経営陣に提出した調査報告書。全49ページにわたる
弁護士らによる第三者委員会が、ゼンショーホールディングスの経営陣に提出した調査報告書。全49ページにわたる 出典: 朝日新聞
 すき家の労働問題をめぐるこれまでの経緯は、ここにまとめています。『すき家、労働環境改善へ きょう午後に記者会見』  大まかに整理すると、 ①すき家の新規出店が続いたのに従業員は増えず、店舗は慢性的な人手不足に陥っていた ②そこへ「ワンオペ」と呼ばれる1人運営や、新メニュー投入などが重なって離職が多発。多くの店舗が閉鎖する自体に ③社外の視点を入れて会社を改革するため、経営陣が弁護士らに調査を依頼。弁護士らは第三者委員会として、経営陣や社員、バイトに聞き取り調査やアンケートを行い、調査報告書と改革案を提出した  という流れです。
第三者委の久保利英明委員長が調査報告書を提出。ゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長(左)、ゼンショーの興津龍太郎社長(真ん中)が受け取った=東京都港区のゼンショーHD。同社提供
第三者委の久保利英明委員長が調査報告書を提出。ゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長(左)、ゼンショーの興津龍太郎社長(真ん中)が受け取った=東京都港区のゼンショーHD。同社提供 出典: ゼンショーホールディングス

 まず、調査報告書ではいきなり、弁護士らに「ダメだし」されます。

アンケート対象者に対しては、会社からアンケートに全面協力するよう業務命令が出されているところ、社員用アンケート(委員会直送分)の回収率(23%)は、アルバイト用アンケートの回収率(49%)の半分にも満たなかった。
調査報告書、3ページ

 調査ではすき家に関わる社員やアルバイトにアンケートをしているのですが、社員の回答率が低すぎ。社員が協力的じゃないのか、管理職がきちんと指示していないのか分かりませんが、バイトより低い回答率って・・・。
 しかも、会社側にアンケートが“検閲”されないよう、記入したアンケートは直接、第三者委に返送するよう指示していたのに、200人くらいは会社が回収してしまいました。

質問に答える弁護士の久保利英明委員長=東京都千代田区、川村剛志撮影
質問に答える弁護士の久保利英明委員長=東京都千代田区、川村剛志撮影 出典: 朝日新聞
ZHD 社は社員及びアルバイトの住所を正確に管理しておらず
調査報告書、3ページ
「ストア・マネージャー(SM) 正社員」=店舗の店長であるが、2014 年 5 月現在ほとんどいない。
調査報告書、7ページ
 退職者数は 2011 年度において103 人、2012 年度において170 人、2013 年度において177 人となっており、毎年の新規採用数のほとんどを吸収してしまっており、店舗数の増加に比して在籍社員数は伸びていない。
調査報告書、9ページ

 ZHD社はゼンショーホールディングスのこと。上場企業が社員の住所を把握しきれず、店長も形式だけとは・・・。 

 すき家の店舗数は2011年4月に1572店だったのが、2014年5月に1986店に急増。しかし、社員数は575人から561人に減っています。
 こうした状況を、第三者委は「慢性的かつ深刻な労働力不足に陥っていたと認められる」と指摘しました。

 ちなみに、2011年に入社した新卒社員は3年以内に58.8%が退職。社員が定着しにくい厳しい現場がうかがえます。

会見する第三者委員会のメンバー3人。村松邦子氏(左から)、久保利英明氏、国広正氏
会見する第三者委員会のメンバー3人。村松邦子氏(左から)、久保利英明氏、国広正氏 出典: 朝日新聞

過酷な深夜の「ワンオペ」

 第三者委は、「ワンオペ」と呼ばれるアルバイト1人の深夜勤務についても批判しました。
 ワンオペは、接客、調理から清掃、ドライブスルー、在庫や金銭管理、翌日の仕込みまで、すべて1人でこなす激務です。

 マニュアルは、標準時間として最速時間が記載されるなど、最も能力の高い従業員を基準に作成されている。この結果、すき家におけるワンオペ時の労働環境は、過酷なものとなる。
調査報告書、21ページ
 ワンオペの場合、従業員は、仮に 6 時間以上の連続勤務となったとしても、休憩時間を確保することはできない。
調査報告書、21ページ
 10 時間以上もの間、休憩時間をとれず、トイレにも行けない旨回答している者もいた。
調査報告書、21ページ
 ワンオペにより店舗の清掃作業が疎かになっており、店舗が不衛生になっている旨の回答が見られた。また、状況によっては顧客を待たせることになり、顧客からクレーム又は暴言を言われることがある旨の回答もあった。
調査報告書、21ページ
深夜のすき家の店舗。東京都中央区
深夜のすき家の店舗。東京都中央区 出典:朝日新聞デジタル

すき家が店舗の大量閉鎖に追い込まれた理由

 今回の調査のきっかけとなったのが、店舗の大量閉鎖。なぜ人手不足に陥ったのか、「謎」が分析されています。

 2014 年 2 月 14 日に従前の商品よりもオペレーションが複雑な牛すき鍋が新商品として投入された。牛すき鍋投入による現場への負荷を懸念する声が本部に十分伝わることなく、本部が牛すき鍋の仕込みに係る時間を甘く見積もって牛すき鍋投入を決定した結果、現場のオペレーションが十分機能せず、クルーや現場社員のサービス残業・長時間労働が増加し、現場は疲弊した。
調査報告書、14ページ
 さらに、同時期に、2 回の大雪が降り、クルーが帰宅できず、交代するはずのクルーも出勤できない状態になった。にもかかわらず、GM(※withnews注 ゼネラルマネージャー) 等の幹部は大雪により発生した物流トラブルへの対応に追われ、店舗を一時休業するなどの措置が取られることはなかったため、中には、帰宅できないクルーが 48 時間勤務するといったことも多数生じた。この大雪を契機に、クルーの不満が爆発し、クルーの稼働率及び人数が益々減少した。
調査報告書、14ページ
首都圏が大雪に見舞われた日も=東京都中央区、2月14日、福留庸友撮影
首都圏が大雪に見舞われた日も=東京都中央区、2月14日、福留庸友撮影 出典: 朝日新聞
 ZHD 社及び Z 社(※withnews注 ゼンショー)においては、それまでは店舗を閉鎖・休業してはならないという不文律があったものの、3 月 15 日及び 16 日のイレギュラークローズの状況を見て、このまま店舗をオープンし続けることはもはや不可能と判断し、3 月 18 日、かかる人手不足に対応すると同時に、古くなった店舗設備をリニューアルすることを目的として、157 店舗の閉鎖を決定し、3 月 20 日から順次閉鎖していくこととした。その後対象店舗を拡大し、結局、第 1 弾として、167 店舗につき 24 時間閉鎖し、122 店舗につき深夜営業を取り止めた。続いて、第 2 弾として、48 店舗につき 24 時間閉鎖し、183 店舗について深夜営業を取り止めた。
調査報告書、16ページ
「店員不足のため閉店中」と掲げる店舗=4月上旬、都内の「すき家」
「店員不足のため閉店中」と掲げる店舗=4月上旬、都内の「すき家」 出典:朝日新聞デジタル

異常な残業、取れない休憩

 「クルー」とは店舗で働くアルバイトのこと。月に100時間以上の残業や、サービス残業といった厳しい実態も浮き彫りになりました。

 すき家の非管理監督者社員の平均月間残業時間は多いときで約 80 時間、少ないときでも 40時間を超えており、月間残業時間が 100 時間以上の社員がしばしば 100 名を超え、また、同100 時間以上のクルーも常に数百名いる状況であった。
調査報告書、16ページ
すき家では、従業員の休憩時間が確保されないことが多い。アンケートにおいても、約 68%のクルーが、勤務時間が 6 時間以上になった場合でも 45 分以上の休息は取れない旨回答している。
調査報告書、21ページ
すき家店舗においては、クルーに対しても、15 分単位で、かつ 15 分に満たない端数時間については切り捨てて、勤務時間を申告させる労働時間管理がなされている。このことから、クルーについても、少なくとも切り捨てられた労働時間分について、サービス残業が存在すると言わざるを得ない。
調査報告書、19ページ
記者会見したゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長(右)と、ゼンショーの興津龍太郎社長=東京都千代田区、川村剛志撮影
記者会見したゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長(右)と、ゼンショーの興津龍太郎社長=東京都千代田区、川村剛志撮影 出典: 朝日新聞

指摘された数々の法令違反 「2 週間家に帰れない」

 深刻なのは「法令違反」の疑いです。24時間の連続勤務、高校生の深夜労働、賃金の不払い隠し、外国人就労の規定違反・・・。
 調査で様々な問題が露呈しました。

 すき家の労働環境に関する実態及び法令違反の状況等は、以下のとおりである。
調査報告書、16ページ
 当委員会がヒアリングをした社員のうち、店舗勤務経験を有するほとんどの社員が、いわゆる「回転」(店舗において 24 時間連続で勤務すること)を経験していた。中には、恒常的に月 500 時間以上働いていた者や、すき家店舗における業務が多忙で 2 週間家に帰れないという経験をしている者も見られた。
 このような過重労働は、多数の社員を過労で倒れさせ、又は鬱病に追い込むなど、社員の生命・身体・精神の健康に深刻な影響を及ぼしていた。
調査報告書、17ページ
使用者は、原則として、満 18 歳に満たない者を午後 10 時以降から午前 5 時までの間において使用してはならない(労基法 61 条)。
調査報告書、23ページ
 しかし、Z 社は、2012 年度から 2013 年度にかけて、労働基準監督署から労基法 61条違反を 4 件指摘されていた。
また、高校生クルーの親から、クルー相談窓口に対し、午後 10 時以降勤務させていることについて、多数の苦情が寄せられている。
 Z 社からの高校生クルーの午後 9 時 30分以降の勤務禁止の指示は、現場では高校生クルーに対する当該時間以降の労働についての賃金不払いに繋がった例もみられる。
 例えば、高校生クルーの親からの苦情の中に、午後 9 時 30 分又は午後 10 時以降も勤務させられたにもかかわらず、上司から、労働時間として申請しないように指示されたというものがある。
調査報告書、23ページ
 外国人留学生については、原則として、労働時間を 1 週 28 時間以内に収めなければならない。
すき家には、上記ルールを遵守させていると述べる者がいる一方で、そもそも上記ルールを認識していない者もいた
調査報告書、23ページ

従業員たちの声

 こうした過酷な実態に、ボロボロになった従業員たちも。聞き取り調査に、次々と「告白」を寄せています。

「慢性的な人手不足(マネージャー、クルー)の状態なのに、新店をオープンしないで欲しい」
「意欲も低下、慢性的人員不足でおかしくなりそうです・・・会社を守っているので私たちのことも守ってください」
「正直言わせていただくと、労働環境かなり悪すぎです。社員全員が平等に週休 2 日確保及び 1 回転[注:店舗において、24 時間連続で勤務すること]以上ないような労働環境にしてほしいと強く思います」
調査報告書、16ページ
 「サラリーマンの生活ではない。このまま働いていても結婚も出来ないし、まともな生活が出来ない気がする。転勤の多さもネックであった。」
「ハードワーク、睡眠不足・ストレスで倒れた。車で事故が 2 回、体力の限界。」
調査報告書、17ページ
「居眠り運転で交通事故を 3 回起こした。人が取れず、金曜から月曜は回転(※withnews注 24時間以上の連続勤務)になる。」
「年末親に会い、20kg 痩せ見てられない、辞めてくれと頼まれた。」
「シフト時間、シフト調整により寝る暇がない。休みがない、3 ヶ月に 1 回あれば良い方。30 日間オフなし。ピークの時間ワンオペ、土日の昼ワンオペ。」
「誰も相談に乗ってくれず、つらかった。誰かに話しを聞いて欲しかった。」
調査報告書、25ページ
ブランドイメージが大きく傷ついたすき家。今後、どう立て直すのか?
ブランドイメージが大きく傷ついたすき家。今後、どう立て直すのか? 出典: 朝日新聞

「負のスパイラル」に陥っていたすき家

 こうした実態や従業員たちの声に、経営陣はどう対応してきたのか?
 第三者委は、問題に対する感覚が“麻痺”していた、と厳しく指摘しました。

 こうした情報を目の前にしても、小川 CEO を初めとする経営幹部その他担当者らはこれを企業経営に直結するリスクあるいは重大なコンプライアンス問題と認識することはなく、
調査報告書、31ページ
 目の前にあるはずの過重労働問題等に対する“麻痺”が社内で蔓延し、「業界・社内の常識」が「社会の非常識」であることについての認識が全社的に欠如していた
調査報告書、31ページ
 明らかな人手不足の状況であったにもかかわらず新規出店を続けてきた。
調査報告書、32ページ
 現場に「無理」をさせない限り、運営ができないことは明らかである。社員 1 人当たりの担当店舗数は増加し、管理が困難な状況になり、「回転」に象徴される異常な長時間労働が常態化し、現場社員は疲労困憊していった。
調査報告書、32ページ
 対応不能に陥っている現場に人を投入して何とかして回していくための緊急対応(すき家では「ファイヤー・ファイティング」と呼ばれていた)に追われ、現場の社員やクルーに対するケアは二の次となっていた。
 こうしてさらに退職者が増加し、人手不足が加速されるという「負のスパイラル」に陥り、過重労働はさらに深刻化していった。
調査報告書、32ページ
 すき家の運営は、法令違反であることはもとより、社員の生命、身体、精神に危険を及ぼす重大な状況に陥っていた。
調査報告書、32ページ
 しかし、当委員会のヒアリングの結果、2014 年 2 月から 3 月に起きた大量店舗閉鎖の直前になるまで、過重労働問題が企業経営に重大な影響を及ぼすリスクになることを正しく認識していた経営幹部はいなかった
調査報告書、32ページ
 いまだに 100 時間を超える時間外労働が相当数存在し、甚だしい場合には 200 時間を超える例すら依然として存在している
調査報告書、33ページ

すき家の経営幹部とゼンショーHDの小川社長への聞き取り調査

 第三者委は経営陣にも聞き取り調査をしています。
 そこでは、従業員の労働環境について、取締役会がまったく機能していなかった事実が明かされます。

Q「これまでの取締役会での報告では労務問題の主要因が労災で済んでいる。労基法違反行為があったかどうか、全く分からないようになっている。意図的か?」
A「気づかないことであった。悪意はないが、意識がない」
Q「法令違反の指摘は重要だと思うが、ZHD 社取締役会に報告しないのはなぜか?」
A「感性が鈍いということ」
Q「ZHD 社取締役会で過労死リスクについて議論したことは?」
A「ない」
Q「この 3 月に起きたことを議論したことは?」
A「報告していない」
Q「とすると、ZHD 社取締役会では何をしているのか?」
A「月次の報告や人事の異動、M&A した子会社のことなど」
調査報告書、37、38ページ

 現経営陣が掲げてきた「ビジネスモデル」は限界に達している--。第三者委は強く批判しました。

今回の事態は、「外食世界一を目指す小川 CEO の下に、その志の実現に参加したいという強い意志をもった部下が結集し、昼夜を厭わず、生活のすべてを捧げて働き、生き残った者が経営幹部になる」というビジネスモデルが、その限界に達し、壁にぶつかったものということができる。
調査報告書、48ページ

 次々と買収を繰り返し、「日本一の外食チェーン」と呼ばれるようになったゼンショーホールディングス。
 第三者委は最後に、こう言い添えました。

 創業者である小川 CEO は、すき家を裸一貫から一代で日本一の牛丼チェーンに育て上げるとともに、ゼンショーグループの約 50 社を統括し、さらにグローバル展開を図っている。
調査報告書、48ページ
食という重要な社会インフラを担う信頼できる会社として再スタートすることを期待している。
調査報告書、48ページ

小川社長、ブラック企業批判に答える

 記者会見後、小川社長は記者らの囲み取材にこう答えました。

(報告書ご覧になって、ブラック企業と言われても仕方がない面もあったという思いはありますか?)

 やはり僕らとしては、ブラックとかホワイトとか中身、定義がみんな違うわけですから、それでレッテルを貼られることは非常に不本意ですし、真面目にやってきているんですよね、みんなね。
 社員からも、なのに、ブラックとかレッテルを貼られて非常に悔しいという思いが強いんですよね。

 ですから、今回、第三者委にお願いしたのも、確かに色々問題あるかもしれない、そういったものを洗いざらい公表して、我々も最大限、それを受け止めて、改善すべきは改善しますと、記者会見をお願いしたのはそういう決意ですから。
 経営としても、働いている社員の気持ちも考えて、いつまでもそんなレッテル貼りされたくないし、そういう思いですよね。

 だから是非、レッテル貼りということを、辞めていただきたいというか、そういう思いが強いですよね。
 だってそんな企業じゃないですよ。よく理解してください、というのが僕らが言っても、「お前らが言ってるだけだろ」となりますから・・・。

 第三者の専門家、その中でもとりわけ厳しいといわれている久保利先生にあえてお任せしますから全部見て下さい、というお願いをしたという気持ちですよね。
 その精神、ご理解賜りたい。その上で言われるのであればしょうがないですよ。

会見後、記者らの囲み取材に答える小川社長 出典: 弁護士ドットコム

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