話題
「異常気象」って聞くけど…線引きは?この前の台風8号は?
7月としては「過去最大級」と喧伝され、全国的に大雨をもたらした先日の台風8号。
長野県南木曽町では土石流の発生で男子中学生が亡くなるなど各地で犠牲者や被害をもたらしました。
この台風8号について、「この頃よく聞く『異常気象』の一つなのでしょうか?」というリクエストをいただいたので、調べてみました。
まず異常気象とは?気象庁のホームページに、定義があったので引用します。
気象庁に聞いてみました。
気候情報課の方が答えてくれました。
「一つの台風自体を異常気象かどうかというとらえ方はしていませんが、今回の台風8号については、台風によってもたらされた大雨を異常気象とみています」との見解でした。
確かに今回の台風は梅雨前線の影響もあり、全国各地に大雨をもたらしました。
気象庁のデータによると、沖縄県の那覇では、8日の日降水量が192ミリを記録。これは7月の平年月間降水量の1.4倍近くに相当します。
他にも熊本県の牛深で、2日間の降水量が374ミリと平年月間降水量の1.2倍に上りました。
台風自体では、6~10月にかけて10個が相次いで上陸した2004年について、気象庁は異常気象と分析しています。
気象庁の統計では、04年以前の上陸数が最も多かったのは年間6個なので、04年がいかに「異常」だったかがわかります。
最近では、昨夏の記録的な猛暑を異常気象ととらえています。
台風シーズンは夏から秋にかけて。今後の台風から身を守るためにも、避難場所の確認や懐中電灯など非常用品の確認などは備えは万全にしておきましょう。