お金と仕事
携帯3社の株主総会、お土産ベストは?KDDIはまさかの・・・
ドコモ、KDDI、ソフトバンク。携帯3社の株主総会で、お土産バトルが勃発。
「つながりやすさNo.1」、「つながるなんて当たり前」。販売台数だけでなくテレビCMでも火花を散らす携帯大手3社。この夏に向けて新たな料金プランも打ち出し、ますます競争が激しくなりそうだ。前哨戦となったのは、この6月の株主総会。3社の総会のお土産から、「株主サービスNo.1」を占ってみた。
まずはソフトバンク。同社キャラクターの「お父さん犬」が大写しになった、老舗虎屋の羊羹だ。今年からお土産に採用した。輪切りにすると、会社のロゴ(横線)が金太郎飴のように出てくる特注品だ。総会では株主に、「『1番、1番』と鼻について謙虚さに欠ける」と苦言を受けたソフトバンクだが、テレビCM同様、お土産も1番を狙う勢いだ。
NTTドコモはリーフパイ。2011年からホテルニューオータニのものをお土産にしている。以前は、携帯電話の料金を割り引けるギフトカードだった。ホテルニューオータニが株主総会の会場になっている縁でお土産にしているという。ドコモ広報によると、「株主から評判がいいので続けています」。
一方、劣勢なのがKDDIだ。株主総会のお土産がない。6月18日の株主総会ではなんと、株主から「お土産を用意すれば出席する株主も増えるはず」とつっこまれてしまった。
総会の出席者を調べると、ソフトバンクは3847人、ドコモが4787人なのに対し、KDDIは377人だけだった。KDDIの広報は「出席した株主だけにお土産を用意するのは不平等」と説明する。
KDDIは、通信業界を寡占していたNTTグループに対抗する狙いで会社が始まった経緯もある。お土産一つでも“堅実経営”、という姿勢のようだ。ただ、KDDIは「株主の意見は真摯に受け止め、今後検討したい」としている。来年の株主総会ではどうでるか、見ものになりそうだ。