〝年収の壁〟対策、扶養枠意識する人の3割「利用する」の意味

「扶養をめぐる制度は複雑。わかりやすく内容周知を」

金澤 ひかり
朝日新聞記者

年末調整のため、年末に勤務時間を調整する必要が出る短時間労働の人も。パッケージは「一時的」であれば、その調整をせず「壁」を超えて働いても手取りが減らない仕組み。写真はイメージです=Getty Images

短時間労働者が「年収の壁」を意識せず働ける環境づくりの支援策として、政府が昨年末に打ち出した「年収の壁・支援強化パッケージ」。「壁」を超えて働いても、手取りが減らないようにする仕組みですが、扶養控除の範囲を意識して働いている人たちはこの対策をどう捉えたのでしょうか。民間の調査では、扶養枠を意識して働いている人の3割がこの仕組みを「利用する」と答えました。

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