太った私、愛せなくてもいい アルビノ当事者が望む「外見」の捉え方

「見た目であなたの価値は決まらない」

神原 由佳

筆者の神原由佳さん

神原由佳さん(28)は、生まれつき髪や肌の色が薄い遺伝子疾患・アルビノの当事者です。かつては他の人と異なる外見に、コンプレックスを抱いていました。一方で近年、「自分のありのままの体形や容姿を愛そう」と呼びかける、「ボディ・ポジティブ」という考え方が広がっています。身体(からだ)のありようを、積極的に肯定することをよしとする主張は、新たな抑圧を生まないか――。そんな疑問を持ち、「自らの身体を好きでも嫌いでもいいじゃないか」と思えるようになるまでの歩みについて、つづってもらいました。

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