5セントのファンタが本土復帰後は……50年前の大学生が感じた混乱

「結局、就職浪人しました」

伏見学
ライター

沖縄が本土復帰した時は琉球大学の学生だったコザ信用金庫の金城馨理事長=筆者撮影


1972年5月15日の沖縄本土復帰から、まもなく50年。この半世紀で沖縄はどう変わったのでしょうか。連載「10人の沖縄」では、沖縄で生まれ育った10人の視点から、この50年をひもときます。 (ライター・伏見学)

第2回は、沖縄県唯一の信用金庫であるコザ信用金庫の金城馨理事長(69)です。現在は沖縄の財界を代表する立場でありながら、復帰直後の経済混乱に翻弄されたという金城さんのキャリアは生々しく、当時の沖縄の世相を物語っています。

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