感染しない乾癬、なぜ「かんせん」の呼び名? 最古の記録は明治後期

朽木誠一郎
朝日新聞デジタル企画報道部記者

こちらは大正初期の『皮膚科学』(土肥慶蔵)。最古の記録は明治後期の『皮膚病黴毒(ばいどく)圖譜(ずふ)』。

“乾癬(かんせん)”という皮膚の病気があります。この病気は発音(カンセン)が感染をイメージせるためうつる病気と誤解されやすく、「決してうつらない病気である」ことがこれまでも繰り返し、啓発されてきました。​​

では、そもそもなぜ、このように誤解を招く“乾癬”という病名になったのでしょうか。医療現場で使われている病名は、どのように決まっていくものなのか、専門家の協力を得てその由来を追いました。(朝日新聞デジタル機動報道部・朽木誠一郎)

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