遊廓建築の持つ強度 「鬼滅の刃」で注目、残り少ない〝奇跡の芸術〟
功罪の歴史を忘れず淡々と撮り続ける
ヒット確実視の「鬼滅の刃・遊郭編」をきっかけに「子どもに遊廓をどう説明するか?論争」がありました。遊廓は性を商品として売買する場所なので、印象は良くないことにはまず納得です。しかし20年以上、細々と遊廓建築を撮り続けてきた筆者は「多くの歴史と同じくいつの世も変わらない人間像、社会像が見えてくる実は興味深いジャンル」ということを、写真を使って伝えたいと考えています。新シリーズが始まるのに合わせ、失われつつある遊廓建築について振り返ります。