引き揚げ支援の裏で、満州の「資産」いかに運ぶか 101歳が語る戦後

先川祐次
満州国元官吏

満州から引き揚げてきて、廃墟となった博多の市街を歩く人たち=1946年5月、富重安雄撮影


1931年9月18日、中国東北部の奉天駅近くで、南満州鉄道(満鉄)の線路が爆破される柳条湖事件が起きた。日本が泥沼の「15年戦争」に突き進むきっかけとなった満州事変。その現場やその後建設された満州国を間近で見続けた日本人がいる。満州国総務庁の元官僚先川祐次さん、101歳。満州事変から90年の今、当時の内実を初めて語る。連載第14回は「満州引き揚げ支援事業」。(編集=朝日新聞記者・三浦英之)

続きを読む