アルビノの私は「異物」だった「正しい見た目」決める学校への違和感

大人の都合で子どもを支配する危うさ

雁屋優

学生時代、級友たちと異なる見た目により、居心地の悪さを感じてきたアルビノの雁屋優さん。大人が一方的に作った「校則」が、その感情を増幅させたといいます(画像はイメージ)

肌や髪の色が薄く生まれる遺伝子疾患・アルビノの雁屋優さん(26)には、忘れられない記憶があります。学生時代、校則により、生徒たちの外見が規制されていたことです。自らは「例外」として指導対象にならなかったものの、髪を染めていた同級生が、教師に注意される様子を目の当たりにしました。頭髪が生来のものと示す「地毛証明書」制度など、「正しい見た目」という概念に基づき、大人が子どもの容姿を規定する例は、後を絶ちません。その判断は、決まりを定めた側の意向次第で、簡単に変わるものでもあると、雁屋さんは考えています。背景にある理由について、意見をつづってもらいました。

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