「選択的夫婦別姓」報じる側にもあった先入観「変えるのは女性…」

誰もが当事者という気づき「周囲にもコスト。明らかに生産性を下げています」

木佐貫 将司
朝日新聞記者

「選択的夫婦別姓」が進まない現状について「ビジネスより政治の方が古い」と話すサイボウズの青野慶久社長

「選択的夫婦別姓」をめぐる6月23日の最高裁判所の憲法判断は、同姓の民法規定は「合憲」という従来通りのものでした。昨年6月に「選択的夫婦別姓」に賛成して自民党を除名された石川県野々市市の梅野智恵子市議(45)は「司法と立法がボールの投げ合いをしている」と憤りを隠しません。サイボウズの青野慶久社長は「ビジネスより政治の方が古い」。それぞれに共通しているのは「当事者不在」という訴えです。そして、その矛先は、取材をかさねてきた私自身にも向けられていました。

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