「人材」を「人罪」と呼ぶ企業…〝残念な当て字〟が生まれた理由

経済停滞がもたらした「自己責任論」

神戸 郁人

日本の経済が低迷し始めた昭和末期以降、日本型の終身雇用が崩壊。多くの働き手がリストラの嵐に巻き込まれます。そんな時代に登場した「人財」と「人罪」という言葉について、記者が調べました。(画像はイメージ)

働き手は、常に成長しなければならない――。企業の中で、そんな考え方が当たり前に共有されています。街中でよく目にする「人財」という言葉も、その影響を受けているのかもしれません。日本経済が停滞し始めた頃の経済誌には、「使える人財」「排除すべき人罪」といった表記も。当時の社会情勢に照らし、振り返ってみると、働き手を選別する機能を果たしていたことが分かりました。(withnews編集部・神戸郁人)

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