「目が見えなくなって本当によかった」。筆者の祖父は、よくこんな言葉を口にしていました。目が不自由なことの不満を口にせず、幸せそうに過ごしていた祖父。でも、「よかった」とまで思えるものなのだろうか。祖父が天国に行って1年が経ち、この言葉が気になってきました。そんな時、盲導犬と過ごす日々についてツイートする全盲の浅井純子さん(
@nofkOzrKtKUViTE)を知りました。浅井さんなら、祖父の言葉をどう思うのだろう。聞いてみると、「めっちゃわかる!」と受け止めてくれました。「失う心配がなくなって楽」という底抜けに明るい浅井さんに、その真意を聞きました。(朝日新聞・興津洋樹)