巨大貨物船にぶつかった潜水艦 再発防止へ避けられぬ「音の戦い」

藤田 直央
朝日新聞編集委員

衝突事故後の潜水艦「そうりゅう」=2月8日、高知県の足摺岬沖。第5管区海上保安本部提供

海上自衛隊の潜水艦が海面への上昇時に民間の船にぶつかるという事故が2月にありました。相手は全長200mを超える貨物船。こんな大きな船になぜ気づけないんでしょう、と海自に聞くと、「そう思われても仕方ありませんが、大小の話ではないんです」と悩ましげです。そこには、海中では音だけが頼りの潜水艦の特殊な世界がありました。(朝日新聞編集委員・藤田直央)

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