「アルビノが遺伝したら…」 結婚の迷いを払ってくれた友の言葉

「同じ症状の子を産みたくない」という思いを溶かしたもの

神原 由佳

白い髪と肌。他の人と異なる外見に生まれた、アルビノの神原由佳さんは、長く結婚や出産に前向きになれなかったそうです。「遺伝」という、ままならない現実と向き合う日々を、自らの言葉で振り返ります。

「どうして自分なんだろう」。神原由佳さん(26)は、遺伝子疾患のアルビノとして生まれたことについて、そう思ってきました。他の人と異なる、白い髪と肌。弱視や日焼けのしやすさといった症状の悩み。同じ苦労を子どもにさせたくないと、結婚や出産にも積極的になれずにいたといいます。そんな神原さんの心を、学生時代に友人からかけられた一言が変えたそうです。「遺伝」という不条理を受け入れるまでの日々をつづってもらいました。

続きを読む