大河ドラマが「観光地」をつくった…「ある土産」がない川越の歴史

鍵は「春日局」…ファンシー絵みやげで辿る観光史

山下メロ

埼玉県有数の観光地、川越のお土産。バブル時代に全国的に流行した「ファンシーなイラスト」を用いたお土産がない。

バブル~平成初期に、全国の観光地で売られていた懐かしい「ファンシー絵みやげ」。「平成文化研究家」の山下メロさんは、今はもうほとんど売られていないこの「文化遺産」を、保護する活動をしています。ファンシーなイラストを用いた商品は全国的に広がりましたが、なぜか取り入れなかった、あるいは取り入れられなかった観光地もありました。残された痕跡から、こうした観光地にある背景や信条について、山下さんに綴ってもらいました。

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